宮前警察署長に9月9日付で就任、安全、安心の街づくりを目指す 松井 誠治さん 戸塚区在住 58歳
「市民の味方 身近な存在に」
○…「地域の方の協力姿勢がありがたい」。就任から1カ月、自治会や自主防犯グループなど数多くの区民から声がかかり、多忙な日々だったという。「目指すべきものは同じ。連携して安全な街づくりをしていきたい」と話す。署として取り組んでいるのが、署内の雰囲気づくり。「訪れる人は困ったことや不安を抱えていることが多い。気軽に相談できる環境が必要」。署員には来署者への挨拶や積極的に声掛けをするよう指示をした。「市民の味方、身近な存在になれるよう力を尽くしたい」と表情を引き締めた。
○…「同じ働くなら人の役に立ちたい」と大学卒業後、警察官に。以来37年、現在に至るまで様々な部署に就いた。同じ系統の部署、いわゆる畑を歩く警察官が多い中、生活安全課と交通課以外は全て経験したという。このキャリアが今の職務に厚みを持たせた。日々の事案に対してどの部署が最適かを判断できる対応力と頼れる人脈がそれだ。特に人脈は大きな存在。「今でも困ったときに助けてくれる。人の絆は大切だね」
○…15年前に夫人を亡くし、2人の子どもを育て上げた。「5年間弁当を作って持たせたね。意地もあったと思う」。その子どもたちも今やそれぞれ家族をもった。気づけば5人の孫を持つおじいちゃん。「月1回くらいで孫が遊びに来る。全員集まると騒がしくて大変」と頬をゆるめる。時間ができれば3年前に再婚した夫人と温泉旅行。「目的地は決めずにふらりとね」と照れ笑い。
○…座右の銘は「人になれ奉仕せよ」。中学と大学、ともに校訓として出会った言葉に縁を感じた。そしてこの道を歩み始めた時、人格を磨き、人に尽くすというこの意味は警察官のためにあるとも思った。今年の12月で59歳。その警察人生も残り1年余りとなった。「宮前に骨を埋めるつもりで区民のために尽力していく」。有終の美を、宮前区で飾るつもりだ。
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4月26日
4月19日