新春市長インタビュー 子どもの笑顔溢れる川崎に 待機児童対策、中学校給食に重点
年頭を飾る特別企画として、本紙では川崎市長への恒例の新春インタビューを行った。福田紀彦市長は川崎のまちづくりの方向性や今年の重点施策、各区の取り組みなどについて語った。(聞き手/本紙・原田一樹)
――あけましておめでとうございます。早速ですが、昨年10月の選挙で初当選し、市長に就任されました。あらためて福田市長はどのような川崎市にしたいのか、目指すまちづくりの方向性についてお聞かせ下さい。
「私は、川崎を日本一の幸せあふれる、最も幸福という意味の『最幸(さいこう)』のまちにしていきたいです。この象徴が『子どもたちの笑顔』であると思いますので、10年先、20年先と、まちのいたるところに笑顔があふれる『持続可能』な川崎をめざしていきます。
このためには、『安心して暮らせるふるさとづくり』を進めていかなければなりません。あわせて、『力強い産業都市』として『成長』を果たしていく必要があると考えています。
安心のふるさと・川崎の実現のために、安心して子どもを産み、育てることができるよう『子育て環境の整備』に取り組み、『母になるなら川崎市!』といわれるようなまちにしたいですね。また、元気なシニアの方々が知識や経験を生かして、地域で活動し、輝くまちを目指していきます。
また、『力強い産業都市』の実現のために、首都圏の自治体と連携しながら、環境や暮らしと調和する最先端の産業を振興していきます。特に、川崎市は東京と横浜の真ん中に位置し、世界の玄関口である羽田空港にも隣接しており、日本の経済をけん引できる、限りない可能性を持った市ですから、その利点を最大限に活(い)かしていきたいです」
――こうした中で今年1年、重点を置く施策について教えて下さい。
「今年は、これからの川崎市を担う未来の力を養うために、『子育て環境の整備』に力を入れていきます。特に、働くお母さん方から多くの声が寄せられている待機児童対策と中学校給食に重点的に取り組んでいきます。
待機児童対策については、平成27年4月の待機児童ゼロをめざし、認可外保育の質をしっかりと担保しながら、保護者負担の軽減に取り組むなど、対策を加速させていきます。
中学校給食については、育ち盛りの中学生や共働き世帯を支える観点から、地産・地消、食育や、栄養バランスに配慮した温かい給食の一刻も早いスタートに向け、準備を進めていきます。
また、教育は、学校・教師だけが責任を持つものではありません。地域で教育を支えていく発想こそが必要だと考えています。このため、シニア世代や、学生などのボランティアが参加して、子どもたちに学習サポートなどを行う『地域の寺子屋』を開講し、『地域の教育力』の向上に取り組んでいきたいと考えています」
――宮前区の印象についてお聞かせ下さい。また、市長は区の権限強化も打ち出していましたが、その具体的な取り組みについて伺います。
「宮前区というと、様々な場所に花が植えられ、花一杯で、また宮前平駅前の富士山を望む富士見坂をはじめ坂の多い起伏に富んだまちという印象が強いですね。
宮前区をはじめ、川崎市の区は”七色の虹”のようにそれぞれ特徴、色を持っているところが魅力だと思います。市として一体的にまとまりながらも、各区の特色を生かしていくことが重要と考えています。
このため、身近な課題は区役所で解決できる権限強化に取り組みたいですね。まずは、子育てについて区で解決できるよう、機能を強化していきます」
――最後に市民へのメッセージを
「『市民市長』として、あたり前の感覚を大切に市政運営に取り組みます。そして、毎日の暮らしが中心の生活者起点の市政をつくります。このため、市長室にこもっているのではなく、『現場主義』を基本として、市民の皆様の生活の場、活動の場に出かけ、直接意見交換を行っていきます。特に、1月末の麻生区からスタートし、各区で『区民車座集会』を開催していきますので、是非参加ください。
また、これまでの発想にとらわれない柔軟な知恵と工夫とやる気で、市政運営に取り組み、限りない可能性を秘めた川崎を一歩先へ、もっと先へ進めていきます。
こうした取り組みは、市役所だけでやるものではありません。また、住民参加がないところに良いまちづくりは決してできません。それには市民の皆さんの知恵と力が必要です。
ぜひ『私たちのまちは、私たちの手で』という気持ちで、地域の活動にご参画ください。
一緒に新しい川崎をつくっていきましょう!」
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4月19日
4月12日