平成25年度川崎市自治功労者表彰の受賞が決定した土橋町内会長 柴原 忠男さん 土橋在住 77歳
町内会の歴史つなぐ
○…「これまで積み重ねてきたことが評価されたことは本当に嬉しい」。地域の発展、福祉に貢献した人を表彰する「平成25年度川崎市自治功労者」に、このほど選ばれた。58年の歴史をもつ土橋町内会の会長に就任して12年。街路灯のLED化や街路樹周辺の整備など、安全・安心の街を目指して、防犯や街の整備に尽力してきた。
○…土橋町内会長のかたわら、宮前第二社会福祉協議会の会長や、区社会福祉協議会、区全町内・自治会連合会、宮前地区連合町内会、区防火協会の副会長を務めるなど、地域の様々な団体に所属し、要職を歴任。「いつの間にか肩書が増えてたよ」と笑う表情には責任感がにじみ出る。これまでの活動は「みんなの協力のおかげ」と謙虚な姿勢が印象的だ。
○…生まれも育ちも宮前区。23歳で就職してからは仕事一筋の「会社人間」だったという。「働き始めてからは地域活動に全然参加できなかったから」と、定年後は地域活動に打ち込んだ。気づけば喜寿を迎え、いまでは小学5年生の孫をもつ「おじいちゃん」だ。様々な役職を兼任する忙しい日々の中で、孫は癒しの存在。「しょっちゅう家に遊びに来るよ」と頬を緩める。趣味は家庭菜園。「2年前から育てていたゴーヤはとれすぎて家族にあきれられたよ」と照れ笑い。「自分で育てた植物には愛着が湧く。今年はトマトに挑戦したい」
○…昨年9月からは土橋町内会主催のもと、認知症の人やその家族が集う場を提供する「土橋カフェ」をスタート。「認知症高齢者やご家族がほっとできる場所を作りたかった」と優しく笑う。土橋町内会では2012年5月、徘徊する認知症高齢者への声掛け訓練なども行っており、「高齢者から子どもまで、幅広い世代が安心して暮らせる街をつくりたい」とも。地域のためにと走り続けてきた15年。今後も「土橋町内会の歴史をつないでいく」
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4月19日
4月12日