宮前市民館2階ロビーで先月25日、宮前図書館企画の「ブックカフェ」が開催された。図書館が持つ情報を発信し、市民へ話題を提供することを目的に今年7月に始動。今回は市経済労働局の協力も取り付け、新たな取組みとしてより充実したものとなった。
このブックカフェは毎月第2・4火曜日に市民が運営している「市民館deロビーカフェ」と協働で今回が3度目の開催。本の貸出だけでなく、市民を巻き込んで情報発信していく「新しい図書館像」を目指していた職員の舟田彰さんがロビーカフェに話を持ちかけた。誰もが気軽に立ち寄り、楽しく会話できる場をつくるロビーカフェに毎回テーマを設け、それに沿った書籍で話題を提供する形で、今年7月に初めて実施。この時は同図書館の嶋田久子館長による詩のミニトークを、また2回目の9月には宮前消防署の協力で「本×防災」というユニークなテーマで実施した。
第3弾となった今回は「身近な福祉」がテーマ。産業の力で地域課題を解決する取組みを推進している市経済労働局が市民と交流できる活動の場を探していたことから実現。市独自の基準で福祉製品のあり方を示した「かわさき基準(KIS)」認証製品を展示した。図書館としては「福祉」の枠に縛られず雑貨や生活便利品、高齢者の生活などに関する本を30冊以上取り揃え紹介。参加者らはタッチパネルの操作を楽にするグッズや立ち上がりを補助する機器などを手に取り、生活雑貨で工夫していることや親の介護の悩みなど、自由に会話を楽しんだ。
主催側は「本による話題作りはもちろん、その場で貸出もできる。図書館が情報発信する場として試行錯誤しながら継続していきたい」と、今後の開催について検討している。
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