仕事で身に付けた経験や技術を生かす新たな社会貢献活動「プロボノ」を普及させようと、川崎市が新たな取組をスタートさせる。3月7日に高津区内でセミナーを開催し、基礎や事例を紹介しながら、市内で広がる可能性を探ろうという。
「プロボノ」は新しいボランティアの形で、2000年以降、米国や英国で普及し始めた。「公共善のために」を意味するラテン語の「Pro Bono Publico」が由来。日本国内では2010年頃から注目され、活動が広がっている。
一般的なボランティア活動と異なり、仕事を通じて培った経験や専門的な技術を生かすことが特徴。仕事と社会貢献が両立できるため、会社員や経営者が参加しやすい。
今回、川崎市が開くセミナーには、プロボノによる支援を受けたNPOや市民団体、プロボノの担い手を招き、活動の実情に迫る。講師は、プロボノの先駆けとして知られる「特定非営利活動法人サービスグラント」代表理事の嵯峨生馬さん。鎌倉市内と横須賀市内の2つのNPOが事例を紹介する。参加者からの質問や交流を図る機会もある。
主催する市総合企画局自治推進部の担当者は「従来のボランティア活動とは異なり、スキルを生かせることを提示することで、若者や社会人などが社会貢献に参加しやすい新たな入口になるのではないか」と話す。今後、周知を図りながら、担い手となるプロボノワーカーと支援を受けるNPOなどのマッチングに取り組みたい考えという。
セミナーは午後1時30分から4時で、事前申し込み制。定員は先着70人。参加無料。会場は「にこぷら新地」。問い合わせは同部(【電話】044・200・0392)。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|