宮前区が2015年度に取組む事業の予算が3月議会で可決された。中学生向けの交通安全教室実施や30〜40代向けの健康づくり情報の提供、子育てガイドの更新など、若年層に向けた事業の強化が目立つ。
宮前区では今年度、区民参加や局との連携によって地域課題を解決していく「地域課題対応事業」として42事業を計画している。その他、道路の維持補修や公園の維持管理等の経費も含め、総予算は7億9630万円。
主要な新しい取組みとして、「安全・安心まちづくりの推進」では、中学生を対象とした交通安全教室を今年度から3カ年計画で実施する。区内では昨年交通死亡事故が8件。また、近年自転車で中高生が加害者となる事故もあり、損害賠償も高額化しているという。今年度、宮前区では初となるスケアードストレイト方式を導入。スタントマンが実際の事故を実演し、恐怖を実感してもらうことで将来的な事故防止を図る狙いだ。今年度は宮前平中学校と菅生中学校で実施予定。
「地域福祉・健康づくりの推進」では、身近な健康づくりに関する情報を提供する冊子『健やかライフ宮前』に30〜40代向けの最新情報を取り入れ発行する。既に公園体操や見守り活動などの取組みが進んでいる宮前区で、より若い世代の健康意識向上を目指す。健康診断受診率の向上にも繋げたい考え。
「子ども支援の推進」では、市内で最も年少人口の比率が高く、転入数も多いという現状を受けて、ソーシャルメディアなど様々な広報媒体を活用した情報発信を拡充。子育て世代が抱える育児不安の解消を図る。具体的には子育て情報誌『とことこ』の改定、地域ポータルサイト『宮前ぽーたろう』の子育て情報のリニューアルを行っていく。
このほか、災害時の帰宅困難者対策としての案内標識整備など、昨年度からの継続事業も進めていく。区担当者は「地域課題はすぐ変わるものではない。地域団体と連携して継続的に取組んでいきたい」と話した。
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