南平台に本部を置く神奈川県警察高速道路交通警察隊の隊長に3月11日付で就任した 伊東 博志さん 町田市在住 57歳
初心忘れず安全・安心を
○…区内南平台の東名高速道路沿いに位置する県警高速道路交通警察隊本部。通称「高速隊」として17路線・約270Kmを管轄、県内6カ所の分駐所を取りまとめる。「高速隊が築いてきた伝統を次世代に継承していきたい」と隊長としての意気込みを語る。死亡事故の多い高速道路、注意喚起に熱が入る。「1件でも事故を減らしたい。道路管理者や地元自治体、消防機関など他機関との連携を深めていければ」と、周囲への協力を呼びかける。
○…「交番のお巡りさんがかっこよかった」。憧れの存在だった警察官になったのは33年前。「初めて『お巡りさん』と呼ばれた時のことは今でもはっきり覚えている」。若い頃は交番と機動隊を中心に経験を積んだ。平成に入ると天皇陛下や総理大臣の警備、APECの大規模警護など、要人を守る重役も担ってきた。そんな「警備畑」の警察人生から、21カ所目となる高速隊で初めて「交通」に関わる。「どこにいても『国民の安全・安心を守る』という目的は一緒。初心を忘れず取り組んでいきたい」
○…新宿区出身。中学生の時には少年剣道部に入り、四谷警察署の警察官から指導を受けていた。「当時から警察は身近な存在だった」。5段の腕前で今でも機会があれば剣道をするという。現在住む町田市からは、地元を知ろうと赴任先まで一度歩くのが定番行事だ。最長25Km歩いたことも。「宮前区はこれから初めて挑戦。区内の神社巡りもしてみたい」と笑顔。
○…自身の性格について「若い頃、上司からはまじめで頑固と言われた」と、穏やかな表情の中に使命感の強さがうかがえる。警察署長などの立場を経た現在は「寛容な包容力のある人が目標。隊員とのコミュニケーションも積極的にとっていきたい」とも。これからの夢は「定年後は妻が行きたがっていた北海道に旅行できたら。仕事で迷惑もかけたしね」と、感謝の気持ちを滲ませた。
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3月22日