宮前消防署(原悟志署長)では最新型30メートル級先端屈折伸縮式のはしご付消防自動車をこのほど導入した。先端部分屈折伸縮機能に加え、はしごの動きに連動する伸縮水路管を装備。この2つの機能を持ち合わせたはしご車の導入は埼玉県川越市と宮前署が国内初となる。今後、消火活動や人命救助での活躍が期待される。
先端部分屈折伸縮機能を持つはしご車は先端部分が折れ、最長で4・7m伸縮する。このため、電線や樹木、建物のフェンスや手すりなど障害物を越えられるため、より迅速で安全な消火・救助活動が可能となる。
国内初となるのはこの屈折伸縮機能付のはしご車で、はしごの伸縮に合わせて自動で伸びる水路管を装備していること。従来ははしごを伸ばすために別途ホースを取り付け、はしごの長さに合わせてその都度調整する必要があったが、新水路管では、水路がはしご車の動きに連動する他、ホースの取り付けも不要なため、放水までの時間が短縮できるという。
また、狭い場所でも車両が固定できるバリオ式と呼ばれる無段階張出可能なジャッキや、はしごの伸長時の動きを記憶しスムーズに伸縮できるメモリー機能などの最新機能を取り揃えている。
平成7年に導入した前車両から20年ぶりの更新。購入にかかった費用はおよそ1億8千万円。
宮前区には防火対象物とされる建物は約4700あるが、その内の99・7%の建物に対応できると考えられる。残りの高層の建物については隣接消防署が持つ40メートル級のはしご車やヘリコプターで対応していくという。
宮前高度救助隊の庭田誠副隊長は「最新設備の整ったはしご車で区民の安心・安全の一翼を担えれば」と話す。なお、同はしご車は出場がなければ一般の人も見学可能。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|