12歳以下の全国テニス3大大会制覇に向けて、区内鷺沼在住の有本響君(11)が快進撃を見せている。5月17日には千葉県で開催された全国3大大会の1つ「全国選抜ジュニアテニス選手権大会」で初優勝を飾ると、25日に行われた全国小学生テニス選手権関東大会を制し、7月の本選の切符を手に入れた。
「最初からリードでき、流れが掴めた」と初の全国制覇となった選抜決勝を振り返る有本君。強豪32人がトーナメントで競う同大会の決勝の相手は昨年別の全国大会で敗れた中1の選手。「絶対に負けられないと思った」。相手も攻めの姿勢だったが、基本に立ち返ったプレーで着実に点を稼ぎ、結果はストレート勝ち。雪辱を果たしつつ、優勝を飾った。所属するシンズあざみ野テニスチーム(横浜市青葉区)の西野栄コーチは「ここだというところで練習したことが出しきれていた」と評価。有本君は「全国小学生大会、全日本ジュニアも優勝して、3冠を取りたい」と意気込みを見せる。
有本君がテニスを始めたのは実業団でテニスをしていた父・正さんの影響。1歳の頃から素振りをしていたという。5歳から本格的にスクールで習い始め、6歳の時には小学4年生までのスクール内大会で優勝。公式戦出場を目指し2年生からは育成クラスのある横浜市青葉区のあざみ野ローンテニススクールに通うように。着実に成績を伸ばし、3年生の県選抜大会準優勝を皮切りに横浜サマージュニア、群馬オープン、川崎ジュニアと公式戦を制してきた。有本君の強さを西野コーチは基礎力の高さと分析。教わったことを毎日家で復習し、身体に染み付けている。それがブレのない強さにつながっているようだ。
「夢は世界一」と有本君。目標は5歳の頃から憧れ続けているノバク・ジョコビッチ選手だ。20歳で全豪オープンを制した同選手の記録を超えて「10代のうちに世界トップになりたい」とも。父の正さんは「本人が決めたこと、親として支えていきたい」と話す。西野コーチも「上を目指すためにも、目の前の試合ひとつひとつに向き合っていければ」とサポートする。2020年の東京五輪も視野に、世界のトップを目指す。
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