20年以上にわたり近隣の清掃活動を続ける 岡本 清治さん 有馬在住 71歳
感謝の気持ちで人のために
○…20年以上にわたり自宅近辺の清掃活動を1人で続けている。2003年に、その時点で10年以上におよぶ功績を称えられ、『宮前区まちかど功労賞』を受賞したが、以後も活動は途絶えない。「掃除をすると、なによりも自分が心身ともにリフレッシュできる。健康維持にもなるからね。元気なうちはつづけていくよ」とエネルギッシュで明るい。
○…きっかけは、近所の奥さんが家の前の道を掃いているのを見て、自分も手伝おうと思ったことから。休みの日の早朝に始めた清掃はいつしか週2〜3日の日課となり、ゴミが目につくと、家の前だけではおさまらず徐々に範囲を拡大。今ではそばのバス通りまで、約2時間かけて行う。「皆に朝気持ちよく通勤してほしいからね」と話し、「近所の人が”ご苦労様”と声をかけてくれたり、場所によっては”気をつけてね”と心配してくれたりするのがうれしくて、続けられているかな」とはにかむ。
○…秋田県湯沢市の出身。中学卒業後に上京し、いくつかの仕事を経て、社長の自家用運転手として上場企業など数社で働いた。今もシルバー人材センターに登録し、スーパーのカート整理などの業務をこなす。2人の娘さんは嫁ぎ、今は奥さんと長男との3人暮らし。子どもの教育には口うるさく言うタイプではなかったそうだが、お子さんたちも1人黙々と清掃活動を行う父親に感じるものはあったのでは。家の中のことは奥さんに任せあえて手を出さない。「おかげで、女房がいないと何もできなくて困るんだよね」と苦笑するが、どこかうれしそう。
○…清掃活動を始めて以来ほとんど病気もしなかったというが、昨年9月に脳梗塞に。しかし幸い症状が軽く4日間の入院で済み後遺症もないとか。「おやじも兄貴も67歳で亡くなっているからね。こうして生きていることに感謝しながら、皆さんが喜ぶことを続けていけたら」。今日も大好きな晩酌をしながらそう思う。
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4月19日
4月12日