水泳と自転車、ランニングを連続して行いタイムを競うトライアスロンの日本選手権が11日、お台場海浜公園等を会場に開かれ、区内東有馬在住でサギヌマスイミングクラブに通う肥後巧さん(19)が初出場で11位と健闘。U23の日本代表選手に選ばれた。
日本選手権に出場できるのは日本ランキング上位者の他、関東地域で9人という狭き門。今年5月の予選会で7位に入賞し、初めて出場権を獲得した。本番では「独特の雰囲気に飲み込まれないように必死だった」と振り返る。最初の水泳で思うように泳げず、目標としていた10位以内には惜しくも入れなかったものの、ランニングではベストタイムを叩き出した。「心が折れそうだったが、絶対走れるという思いでやりきった」
同クラブで2006年に水泳を始め、高校でも水泳部に所属。高校2年生の時、テレビ番組で偶然トライアスロンを知った。高校の陸上部にトライアスロンで活躍していた先輩がいたことも後押しし、大学からトライアスロンの道を選んだ。挑戦し始めて1年でU19の日本代表という目標を達成。日本代表として初出場した今年6月のアジア選手権では気温35度という慣れない環境の中、ランニングで無念のリタイア。悔しい思いが日本選手権への原動力となった。
今の課題は自転車。「日本人は海外の選手と比べ体の強さが劣る。この冬は筋力トレーニングで体幹を鍛えなおしていきたい」とスキルアップに努める。「結果が出ているうちは自分のやり方を信じてやっていく」と、自らメニューを決めて日々練習に励んでいる。地元東有馬周辺もよく走っているとか。
「トライアスロンは苦しいことの連続。それを経た後、ゴールした時の達成感は格別」と競技の魅力を語る。2020年の東京五輪が今の一番の目標だ。「まずは出場権を確実に得て、トライアスロンで日本人初のメダルを手にしたい」と意気込みを語った。
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