福祉現場で取り組まれている先進的な事例を発表・表彰する「第4回かながわ福祉サービス大賞」が11月9日、神奈川県民ホールで開かれ、区内土橋にある自閉症児童のための放課後等デイサービス「アインシュタイン放課後・宮前平」(運営(株)アイム/佐藤典雅代表)が特別賞を受賞した。主催は公益社団法人かながわ福祉サービス振興会(瀬戸恒彦理事長)。今回は県内の福祉事業所から応募された32事例のうち、審査委員会で選考された6事例を発表。約170人の来場者の投票結果を加味して審査され、大賞、優秀賞、特別賞の3事例が選ばれた。
同施設では「自閉症児童のための新しいソーシャル・ルーム〜全ての個性が胸を張って成長できる環境を〜」をテーマに発表。同施設が取り組む自閉症児童の個性を伸ばす空間づくりや創作活動、企画について具体例を交えながら解説した。
同施設代表の佐藤典雅さんは、自身も自閉症の息子を抱える父親。子どもを預ける施設を探していた際に親が楽しめる環境でなければ子どもを任せられないと感じ、今年3月に同施設を立ち上げた。同施設で大切にされているのが”センス”。おしゃれな空間で、様々な創作活動を取り入れ、生徒の個性を磨く。パソコンを10台設置するなどIT分野にも力を入れている。同大賞でも「センスある場所・センスある人・センスあるサービスを目指す同施設の取り組みは先進的」と評価され、今回の受賞となった。
佐藤さんは「親が胸を張って生きていくことで子どもも生き生きと過ごせる。将来的には自閉症児童が個性を生かして働けるよう、就労支援まで幅を広げていければ」と話していた。
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