生田緑地内にある飛森谷戸の自然環境保全活動を行う「飛森谷戸の自然を守る会」(高木一弘事務局長)と区内水沢を水源とする平瀬川を活かしたまちづくりを進める「平瀬川流域まちづくり協議会」(黒沢一之会長)が「平成27年度かながわ地球環境賞」の地球環境保全活動部門を受賞。2日に表彰式が行われた。
「かながわ地球環境賞」は地球環境保全に向けた実践的な活動や温室効果ガスの排出削減に貢献する優れた取組を行った団体や個人を表彰するもの。主催はかながわ地球環境保全推進会議と神奈川県。
今回は一般公募で寄せられた19件と県が推薦した実績が顕著な12事業者の中から「地球環境保全活動部門」5団体1個人、「温暖化対策計画書部門」2団体、「かながわスマートエネルギー計画部門」4団体の計11団体1個人が受賞した。
飛森谷戸の自然を守る会
同団体は1996年、生田緑地内初山地区にある飛森谷戸の自然保護を目的に発足。清掃作業や倒木の整備活動を行ってきた。
また、人と自然がふれあえる環境づくりや子どもたちの環境学習の場として自然を残せるよう様々な企画を実施。近隣小学校への里山維持や動植物についての解説、自然観察会の開催、ホタルの再生、田植え体験、森の音楽会といった自然を生かした地域住民参加型のイベント開催などにも積極的に取組んできた。今回の受賞はこれらの実践的な活動が評価されたもの。同団体の高木一弘さんは「受賞は協力していただいた皆さんのおかげ。これまでの活動が評価されたことは非常に嬉しい」と喜びを語った。
平瀬川流域まちづくり協議会
同協議会は平瀬川を活かしたまちづくりをテーマに地元住民らを巻き込んで1993年に創設され、現在は約200人のメンバーが加入している。
主な活動として平瀬川流域の清掃や桜の植樹、鮎の放流、桜祭り、フォーラムの開催などに取り組んできた。さらに、2003年に独自に作成した平瀬川ポケット図鑑を活用した植物、野鳥、昆虫の観察会や地元小中学校における流域活動の体験学習の実施、探索マップの作成・寄付など活動は幅広い。地元住民らが継続して参加できるようにとバラエティに富んだイベントを企画することで、年々参加者も増加しているという。今回はこれらの活動が他団体の模範にもなると評価され受賞が決まった。同協議会の松井隆一さんは「今後も若い世代に自然を残していけるよう、活動を続けていきたい」と話していた。
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