大きく甘いと知られる安藤園のキウイが食べられなくなる―― 。
小台で代々続く農家「安藤園」が今年閉園する。約350年続く安藤家の農家としての歴史を大切に守ってきたのが安藤秀男さん(77)だ。
安藤さんは20代で親の跡を継ぎ、40年間多摩川梨の栽培を行ってきた。都市化に合わせて工夫も続けてきたという。住宅密集地だったことから、15年前に梨から虫がつきにくく農薬がほとんど必要ないキウイとブドウ栽培に転換。10年前にはイチジクを始めた。
特にキウイはほとんど市販されていない「ブルーノ」という品種で、酸味が少なく甘みたっぷりでずっしり重いと区民はもちろんのこと全国各地から注文を受けるなど「宮前キウイ」として広く親しまれてきた。今回の閉園は安藤さんが腰を痛めドクターストップがかかったことによるもの。
安藤さんは「毎年楽しみにしてくれている人には大変申し訳ない。大切にしてきた農園を閉めるのは寂しいですが、長年ご愛顧いただいた方には本当に感謝している。ありがとうございました」と感慨深げに話していた。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>