若手スイマーの登竜門として知られる全国JOCジュニアオリンピックカップの春季競技大会で、サギヌマスイミングクラブ(宮前区土橋・有馬)所属の伊東隼汰さん(16)、川根正大さん(16)が、50m自由形でワンツーフィニッシュを飾った。優勝した伊東さんは同時に大会新記録を更新した。
同大会は日本を代表する名スイマーがジュニア時代に活躍、登竜門として全国の強豪が集まる。今大会は3月30日まで、東京辰巳国際水泳場で開かれ、伊東さん、川根さんは自由形50m15・16歳区分に出場した。
伊東さんは予選から大会新記録を出し、決勝でさらにその記録を塗り替える強さを見せ優勝。川根さんも伊東さんに迫る勢いで泳いだが、僅か0・3秒で惜しくも届かなかった。タイムは伊東さんが22秒61、川根さんが22秒92。
「とても嬉しい」と金メダルを手にした伊東さん。しかし、今大会はあくまでも通過点。「年齢区分が上がる次に向けて練習していきたい」と話した。
川根さんは「大会前は決勝に残れるかどうかのタイムだったのに」と話すとともに「彼(伊東)の存在も大きかった」と加えた。
11年来の絆深く
川根さんの言葉の通り、2人の関係は小学生時代までさかのぼる。およそ11年、プールで育まれた関係は互いのスランプの時期をそれぞれ指摘しあえるほど。苦境からの脱却を見守った仲だ。また、大会前の練習は選手自らメニューを決め、お互いアドバイスをするためより密度を増した。伊東さん、川根さんともそれぞれに対して「親友であり、ライバル、そしてよき指導者」と誇らしそうに語った。
2人を育てる小池忠昭コーチは「動画サイトで参考にしている選手がいつも国内ではなく世界レベル。器が大きい」と頼もしそうに話す。
今後の目標も同じだ。五輪も頭にあるようだが「まずは自己を高め続けること」。サギヌマスイマーの未来に期待したい。
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