宮前区まちづくり協議会の理事長を務める 田辺 洋一郎さん 東有馬在住 67歳
学びを行動に変える
○…区民と行政が手を取り合いながら魅力あるまちづくりのために活動する「宮前区まちづくり協議会」。市民活動の資金支援や交流イベントの開催、防災啓蒙活動など取組は多岐にわたる。一般公募や団体推薦などで集まった64人が属する同協議会の理事長を務めて1年。「委員それぞれが”やる気”を持って参加している。広く地域の人たちの声に耳を傾け、課題やニーズに対応していきたい」と想いを語る。
○…長年海外企業や政府機関のPRコンサルタントとして働いた知見や技術を生かし、社会貢献がしたいと9年前に同協議会に入った。「それまで宮前区は帰るだけの場所、地域活動とは無縁だった」。以後、市民活動の紹介などをする広報紙「まちづくり広場」の運営委員長や、同協議会最大のイベント「ラブみやまえ」の実行委員長などを歴任。理事長としては、委員の連携を深めようと短期目標を設定した。「皆ボランティアで考えも様々だが、一体感や達成感を持ってほしい。そこから”わくわく感”が生まれる」と期待する。
○…生まれ育ちは京都。「昔からシャイ。お遊戯会はいつも脇役だったね」と笑う。大学入学をきっかけに上京し、学生運動が盛んな中で社会学を学んだ。以来、興味を持ち続けるのは「社会や人間関係の変化」。所属する発展途上国支援のNGO活動の他、引きこもりや憲法問題、海外情勢などを語り始めると止まらない。「社会に対して何かできないかいつも考えている」と、考えを行動に移す。
○…「若い人は昔を知らない、高齢者は今を知らない」と語る自身の座右の銘は「温故知新」だ。「協議会委員は60代、70代が中心。継続・発展のためにもさらに多世代の人を取り込み、多様な視点から活動できれば」とも。今後については「他の県や世界の”まちづくり協議会”を見てみたい。得たものを地域へ還元していければ」。広い視野を持ち、まちづくりと向き合う。
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4月19日
4月12日