一般社団法人川崎市子ども会連盟の連盟長に就任した 新井 久三さん 市内在住 68歳
固い決意で周囲を引っ張る
〇…市内7区の子ども会連合会が加盟する川崎市こども会連盟の連盟長に就任した。市内会員数は2万人。子どもの数が増える地域もある中、会員が年々減少傾向にある状況の中で「会員増強」を課題に掲げる。「加入者を増やすため『入りたい』と思わせる魅力ある仕掛けが重要」。鍵となるのは、大学生や社会人など青年層の育成だ。「子どもに近い目線で子どもが何を求めているのかをくみ取れる人が必要」。言葉数は少ないが固い決意を感じさせる。
〇…高津区子ども会連合会会長を務めて7年。子ども会で防犯活動グループの結成や発足60周年記念事業を成功させるなど、精力的に活動してきた。子ども会に携わり30年。入会のきっかけは、子どもが新作の野球チームへ入り、コーチを引き受けたこと。更に当時の会長が退任する時、会長職を任され「軽い気持ちで」受けた。会社勤めしながら会長職をするのは苦労もあったが信頼できる仲間と出会えた。「仕事以外で自分の存在価値を探していたのかもね。仲間に支えられ、一緒に活動することが楽しくて夢中だった」
〇…埼玉県出身、6人兄弟の末っ子に生まれる。遊びは毎日空き地に集合して野球。「隣のガキ大将と喧嘩もよくした」とリーダー気質は少年の頃から。義兄の勧めで大学は理工学部を専攻。卒業後、宅地造成や橋を設計する会社に就職した。関越自動車道の設計に携わったことも。「パソコンがないから鉄筋1本、1本手書きで手計算。大変だったけど数字を見れば、構造の危険の有無も読み取れた」と仕事に誇りを持つ。
〇…趣味は囲碁、将棋。「碁会所にも行ったことあるけど子どもが強くて。コロッと負けちゃうのが悔しい」と笑う。もう一つの楽しみは1歳になる初孫。毎日娘がスマホに送る写真や動画を見ては頬が緩む。「いい環境で子どもが過ごせるように、地道に活動を続けていく。1人でも2人でも参加してもらいたい」
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3月22日