県内188校が熱戦を繰り広げる第98回全国高校野球選手権神奈川大会が10日に開幕。区内から唯一の出場となる県立川崎北高校野球部は明日16日に初戦を迎える。
春の県大会では3回戦で慶応義塾高に敗れ、惜しくもベスト16という結果に終わった。「春に比べるとチームの状況はよくなってきている。目指すところは公立としての優勝。その為には強豪校である5回戦で当たる予定の東海大相模が最初の壁になるよう勝ち進まなければ」と西野幸雄監督。
今年のチームは佐藤眞哉、大津勇磨、阿部海輝の投手3人を中心とした堅い守備が特徴。私立高校と比べると練習設備は十分といえない中、基本を徹底した練習を重ねてきた。練習以外でもあいさつを含めミーティングなど選手間のコミュニケーションを図り、よりまとまりのあるチームへと成長を遂げた。球威のある安定した投球が強みのエース佐藤投手は「一つひとつしっかり自分たちのやることをやって、まずは初戦を勝ち抜きます」と力強く話す。
チームの要はキャプテン
部員69人、マネージャー7人の総勢76人をまとめるのはキャプテンの三浦洲選手。同野球部のキャプテンは監督の指名制ではない。前段階として選手代表を務め、その挙動を見て監督が正式にキャプテンに任命する。選手代表には自ら名乗り出る場合と、順番に務める場合がある。そこからキャプテンの資格を得るためには他のメンバーからも信頼され、監督の意思と一番近い人間だと認められなくてはならない。こうした手順を踏むことで信頼度が高く、また監督の意思を正確にチーム全体に伝えられるキャプテンのもと統率のとれたチーム形成ができるのだという。西野監督は「今の決め方にして、キャプテンが夏の大会の寸前に決まったこともあるが、まとまりのあるチームができるようになった」と話す。三浦主将は「立候補して、2年生の時に選手代表を務めた。最初は、言い合いになったこともあったが、本音でぶつかり合えたからチームがまとまることができた」と話す。
チームのテーマ「明るく元気よくがむしゃらに考え一生懸命」を掲げ一丸となって優勝を目指す。
今大会は第3シードで2回戦から登場。初戦の相手は七里ガ浜高校。明日16日、大和スタジアムで午前11時開始予定。
登録メンバーは以下(敬称略・7月12日現在)。
▽佐藤眞哉(投・3年)▽須藤大樹(捕・3年)▽泉田峻吾(一・3年)▽荒井竜二(二・2年)▽三浦洲(三・3年)▽今井王士朗(遊・3年)▽森田勇蔵(左・3年)▽野村亮太(中・2年)▽大津勇磨(右・3年)▽小豆畑優也(補・1年)▽阿部海輝(補・3年)▽海邊懸(補・3年)▽桒野弘太郎(補・1年)▽荒砂大輝(補・3年)▽石井佑征(補・1年)▽濱田海聖(補・3年)▽大槻眞人(補・3年)▽能味勇仁(補・3年)▽山口拓海(補・3年)▽上村崚真(補・1年)▽市川真衣(記録員・3年)
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