先のリオ五輪に32年ぶりに出場し強豪国相手にこれまで以上の奮闘を見せ、4年後の東京に向けさらなる可能性を示した水球日本代表チーム。今回の経験をバネにさらなる飛躍を目指す区内ゆかりのともに22歳、荒井陸(あつし)選手と飯田純士(あつと)選手に、初のオリンピックや東京五輪について話を聞いた。
-初めての五輪の感想は。
荒井・ずっと憧れていた舞台だったので、試合に臨む際にはうれしさとワクワク感でちょっとフワフワした感じでした。一方で日本の方がテレビ越しにこの光景を観ていてくれるのかなと想像したり。自分もテレビのリアルタイムで観てみたかったです(笑)
飯田・ブラジルの空港に着いてすぐに大きな銃を持った人たちが立っているのを見たり、会場まで1時間半くらいバスで揺られたり、オリンピックなのに環境面の不安が大きく、コンディションの維持が大変でした。
-試合結果について。
荒井・初戦のギリシャ戦を最も重要視していましたから、悔しい敗戦で、だいぶ気落ちしていた気がします。それが最後まで響いたかと。今回ベスト8を目指して戦いましたが、もっと上を狙う気持ちでいかないとダメだと思いました。また、ブラジル戦は本当の完全アウェイという雰囲気で、良い経験になりました。
飯田・自分のポジションはミスしたら即失点につながるので、普段から緊張するのですが、コーチやキャプテンらに声をかけてもらい試合には冷静に臨めたと思います。ただ初戦のギリシャ戦は自分が反則で退水になった後、4連続失点で逆転負けしたので、そのあたりの課題克服のためにさらにパワーをつけて対策も練っていきたいと思います。
-試合以外で印象に残っていることは。
荒井・選手村の食堂で陸上のボルト選手と一緒になり、握手してもらいました(笑)また、体操の内村選手や女子レスリングの同い年の登坂選手らの金メダルはすごいと思いましたし、逆に吉田選手の銀メダルはショックで、直後の謝罪の姿に、「戦士」に対する尊敬の念を抱くと同時に、五輪の難しさを痛感しました。
飯田・治安が不安なので試合会場・練習場・選手村しかほとんど移動しなかったのですが、唯一外食で食べたシュラスコが美味しくて結構食べました(笑)また、開会式に出て人の多さや熱気を体感でき、五輪の盛り上がりや注目度の高さを肌で感じ、しびれました。
-今後の抱負と東京五輪に向けてメッセージを。
荒井・オリンピック出場でメディアに多く取り上げられ注目されているのが伝わってきました。少しでも魅力を感じてやってみたいと思う子どもたちが増えたらうれしいです。東京に向けては、支えてくれている人への感謝を忘れず、今回の反省を活かして自信を持ったプレーを心がけ、そのときに代表メンバーに入れるようにがんばっていきたい。
飯田・帰国後出身の青森に帰ったら地元の方に大歓迎を受け、小学生からサインを依頼されたりしました。これが底辺の広がりにつながってほしいなと思います。東京に向けては、両親や恩師らに感謝の気持ちを持ちながら、1年1年代表選考に残って、リオのメンバーに劣らないチーム作りをしていけたらと思っています。
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