神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2016年9月9日 エリアトップへ

極寒の地の医療学ぶ 聖マリ医大で「南極教室」

教育

公開:2016年9月9日

  • LINE
  • hatena
マイナス30度を示す温度計を手にする西山隊員
マイナス30度を示す温度計を手にする西山隊員

 聖マリアンナ医科大学(三宅良彦(ふみひこ)学長)で先月30日、極地医療を学ぶ「南極教室」が行われた。これは、南極昭和基地と同大学を衛星回線で繋ぎ、第57次日本南極地域観測隊とリアルタイムで交信を行うもの。国立極地研究所が主催し、小中学校を中心に毎年10〜15校で開催している。今回は同大学の救急医学助教で医療担当として同隊に参加している西山幸子隊員が自身が所属する学校での実施を希望して実現した。

 この日は医学部の1年生128人と教職員らが参加。西山隊員による解説のもと南極ではどのような傷病が増えるのか、治療・処置の方法等、極寒の地での医療を学んだ。

 西山隊員によると、南極では人の出入りがないためウィルス性の疾患は流行しないという。実際にあった傷病としては、腰痛や切り傷、乾燥による皮膚障害等が紹介された。特に注意が必要なものとして凍傷や低体温症が挙げられたが、その上で西山隊員は「医療体制が十分に整っている訳ではないため、とにかく極地医療では予防が大切」とし、各隊員の健康相談を密にする等して自己管と予防の重要性を伝えることを大切にしている。そのため、今年2月の前次隊の引き継ぎからこれまでに凍傷は1度しか起きていないという。

 また、ライブ映像では南極の現在の風景や外に干して凍った白衣が紹介され、学生から笑いと歓声が上がる場面も見られた。

 西山隊員は最後に「南極に行きたいと口にすることでたくさんの人の協力が得られた。やりたいと思うことは口に出してどんどん努力してほしい」とメッセージを送った。参加した原亜輝子さんは「地域医療という面ですごく勉強になった。キャリアを考える上で参考にしたい」と話した。

宮前区版のローカルニュース最新6

ツツジ艶やかに

等覚院

ツツジ艶やかに

見頃を迎え

4月26日

「育児や介護に不安」

外国人市民代表者会議 市長に報告

「育児や介護に不安」

4月26日

DXの取り組み公開

多摩川橋リニューアル工事 NEXCO中日本

DXの取り組み公開

4月26日

優勝の喜び再び噛みしめ

富士通レッドウェーブ

優勝の喜び再び噛みしめ

ラゾーナで報告会

4月26日

地域医療支援病院に

井田病院

地域医療支援病院に

紹介率など要件クリア

4月26日

平和の絵を描こう

ゆめパでキッズゲルニカ 参加者募集

平和の絵を描こう

4月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook