徳島県鳴門市の「コウノトリブランド」ロゴマークを制作した 重田 修さん けやき平在住 73歳
手描きの温もりで地域活性
○…徳島県鳴門市が公募した「コウノトリブランド」のロゴマークコンテストで最優秀賞を受賞。ロゴとして採用された。作品には「幸せを運ぶ鳥・コウノトリが幸せをもたらしてくれるように」と願いを込めた。「受賞できて嬉しい。次の作品作りへの意欲が湧いた」と現在制作中のロゴの下絵を嬉しそうに見せてくれた。
〇…もともとはグラフィックデザイナーとして活躍。引退後、時間を持て余していた父を見かねた子どもからの勧めで再び筆をとった。「長年の経験と技術を生かせる場が見つかった。生活にハリがでましたね」と後押ししてくれた子どもたちに感謝する。ロゴ作りのこだわりは手描きで描くこと。これまで受賞した全ての作品が手描きだ。「線の丸みや歪みが作品の表情になる。温かみが感じられるでしょ」と笑顔を見せる。今ではロゴ公募への挑戦が生きがいになっている。「地域の元気に繋がるよう、少しでも力になれたら」
〇…長野県出身。父親が国鉄職員だったため、転校も多かった。友達づくりにと始めた野球が現在の趣味の一つになっている。大人になった今ではプレーこそしないものの、大リーグ観戦でひいきの球団の勝ち負けで一喜一憂していると苦笑い。2人の子どもを夫人と育てあげ、今では5人の孫のおじいちゃん。「人数が多くて正月はてんやわんや。家に来て絵を描いているのを見るとちょっとは似たのかなと思う」とニコリ。
〇…座右の銘は「忍耐と努力」。会社勤めを辞めて独立した際には苦労も多かったと振り返る。「へこたれないで地道にやってきた経験は人生の財産。支えてくれた奥さんには感謝している」とも。今後、制作活動により力を入れる。少子化で地方の学校が統廃合され、新しいロゴの公募が多くある。制作の際にはそんな地方の現状も見えてくるという。「その地域が希望を持って明るくなれるよう貢献したい」と作品を通して想いを伝えていく。
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4月19日
4月12日