地域包括ケアシステム推進に向けた宮前区民シンポジウムが11日、宮前市民館で開かれた。宮前区、聖マリアンナ医科大学、田園調布学園大学の3者は昨年7月に協定を結び、医療・福祉に関する住民意識調査を実施。その調査結果の報告、両大学の学長からは宮前区の地域包括ケアシステム推進に臨む決意も語られた。
地域包括ケアシステムは、全ての住民が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、自助・互助を促し、共助・公助に取り組む仕組み。川崎市では子どもから高齢者まで全ての世代が支え合うシステムをめざし、各区でシステム構築に向けて取り組んでいる。
住民への意識調査は、聖マリアンナ医科大学が地域医療、田園調布学園大学が福祉に関する調査を担当。調査対象者数は医療が61人、福祉が78人。今年4月以降に実施する無作為抽出の本格的なアンケート調査の事前調査に位置づけられているという。
調査結果から医療では「救急医療が課題」、福祉では「互助の部分でお手伝いを受けやすい、お手伝いしやすい仕組みづくりが必要」などと宮前区が取り組む方向が示された。
意識調査の結果報告を終えた質疑応答では、参加者から「今回の調査結果をどう活かすのか。その志を両学長から聞きたい」との質問があがり、2人の学長が応答する一幕もあった。
聖マリアンナ医科大学の三宅良彦学長は「医師会も国も対応が遅れている。何をすべきか考える必要がある。皆さんも考えなければならない。ご意見を伺いながら改善しなければならない」、田園調布学園大学の櫻本光学長は「地域包括ケアシステムはこの地域だけのものではない。『宮前モデルを川崎全体に広げていきたい』。これが私たちの志」とそれぞれ宮前区の地域包括ケアシステムに取り組む姿勢を語った。
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