行政から提供された公開データをもとに全国の市民が地域課題解決のアイデアを競うコンテスト「チャレンジ!!オープンガバナンス2016」の最終審査が12日に行われ、区内の市民団体「みやまえ子育て応援だん」の子育て支援アイデアが2部門の受賞を果たした。うち1つは米ハーバード大学の審査員による特別賞。「他にはないアイデアで米国でも通用する」と評価された。
東京大学が米ハーバード大ケネディスクールアッシュセンターと連携して主催する同コンテスト。全国から68件の応募が寄せられ、内13件が今月12日に行われた最終公開審査に進んでいた。その中で5件のアイデアが入賞した。同団体の子育て課題解決案が受賞したのはハーバード大の審査員から特別賞として贈られたスペシャルイノベーション賞とアイデア賞の2部門。
同団体が地域課題解決案として応募したのは「子育てしやすいまちづくり」のアイデア。地元企業や施設等に働きかけて支援内容を書いたステッカーを掲示してもらう子育て世代の外出支援策や、母親の息抜きの場を提供する「リフレッシュパーティー」の開催等の内容をまとめた。これらは現在取り組んでおり、子育て世代ならではの目線で地域住民と企業・団体・施設をつなぐ活動を、具体例を交えて提案した。
スペシャルイノベーション賞では、審査員から「今まで見たことのない斬新なアイデアだった」と講評があった。また、同団体が取り組む「子育てにやさしいまちの『空気をつくる』」というコンセプトも高評価を受けた。アイデア賞では、すでに地域で広く展開し始めている点や、費用もそれほどかからない仕組みであること等が他地域でも実現可能として評価された。
代表の藤田友子さんは「ステッカーを貼ってご協力いただいている皆様に心から感謝している。子育てする中で様々な課題があるが、行政の支援だけでは難しい部分もある。自分たちの身近なところでの『気づき』が課題解決に繋がると改めて実感した」と話す。宮前区役所企画課の担当者は「地域の課題を『自分事』として捉え、アイデアを実現している皆様の熱意と行動力に改めて感銘を受けた。地域にはスキルを持つ方々も多い。区として応援していきたい」と話した。
同団体は区内の子育て中の人や子育てを終えた人など、地域住民を中心に構成され、昨年8月から本格的に活動を開始している。
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