NHKで放送されている連続テレビ小説「ひよっこ」に洗足学園音楽大学2年の吉川(きっかわ)加那さん(20歳・高津区梶ヶ谷在住)が出演する。役どころは、東京編で主人公が働くトランジスタラジオ工場の同僚のひとり。「舞台役者」への道を踏みだす吉川さんを取材した。
吉川さんは現在、洗足学園音楽大学のミュージカルコースで演技や歌、ダンスを学ぶ。俳優養成所「劇団ひまわり」にも所属。昨年末に「ひよっこ」のオーディションに合格し初の映像出演となる。吉川さんは「舞台とは違う緊張感。役者さんの演技の集中力に圧倒された」と撮影を振り返る。
撮影は今年1月から3月中旬まで行われ、多い日は早朝から丸一日に及ぶことも。「現場のスタッフの方たちが作るプロの空気を感じ、学ぶことが多かった」と吉川さん。「周囲の役者の雰囲気が主役を輝かせる。それは舞台と一緒」とも。
熊本県出身。母親が応募した「劇団ひまわり」に入団し8歳から演技を学んでいた。「セリフの暗記も苦手だったし、レッスンが本当に憂鬱で」と苦笑い。意識を変えたのは、小学4年生の時に観劇した劇団四季のライオンキング。「ミュージカルってこんなに楽しいものなんだ」と、その時の感動が舞台にのめり込むきっかけになった。
現在は、学内公演の練習や試験などで忙しい日々を送る。「同期はメチャクチャ力のある人たちばかりで刺激になる」と大学生活は充実している。「観ている人に生で熱を伝えられる舞台が好き」。自身が魅了されたように、感動を伝えられる役者を目指す。
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