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宮前区版 公開:2017年5月12日 エリアトップへ

3月21日付で宮前警察署署長に就任した 滝口 正始さん 神木本町在住 54歳

公開:2017年5月12日

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安全守る「地域の眼」を育てる

 ○…宮前警察署長に着任して1カ月以上が経った。区の印象を聞くと「緑が多く静かで良いところ。住民の皆様も地域活動に熱心な方が多い」と市民のまちづくりに対する意識の高さに感心する。初の署長職で目指すのは「地域密着の気軽に頼れる署」。署員には知恵を絞り、自主的に行動するよう着任後すぐに伝えた。「どうすれば市民のためになるか」、それを第一に考えられる署員を育てていく。

 ○…警察官は子どもの頃からの憧れ。「テレビドラマに出てくる刑事がかっこよくて」と当時を振り返る。実際に進んだ道は交通畑だったが、これまで事故対策・規制・交通総務など、様々な部署で経験を積み、その道のプロとして活躍してきた。長年の交通の仕事で一番の思い出は箱根駅伝での先導。「昔はもっとスマートで白バイにも乗ってたんだよ」と冗談めかして笑う。白バイ隊の集大成として「どうしても乗りたい」との念願が叶った瞬間だ。

 ○…小学生から続けている剣道は、7段の実力。仕事が忙しく剣道から離れた時期もあったが、子どもが始めたのをきっかけに再開した。21歳の息子は現役で続けているが、「まだまだ負けないね」という表情は父の顔だ。現在は神木本町の平屋で一人暮らし。「今は平屋の庭の草むしりに追われている」と苦笑い。そんな中でも街のチェックは欠かさない。取材中もお気に入りの飲食店や気になるスポットの話題が尽きない。「どんどん地域をまわって多くの方にお会いしたい。早く宮前区の一員になれるように頑張ります」と親しみやすい笑顔を浮かべる。

 ○…「『地域の眼』を育てる」。事件・事故の防止は警察だけでは難しい。地域住民の協力が不可欠だという。「『自分たちのまちは自分たちで守る』という意識を持ってほしい」と力を込める。大切にする言葉は「時は金なり」。地域の安全安心のため、市民と対する時間を丁寧に、大切に、全力で日々を全うする。

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