宮前ガバナンス5月号 連載寄稿 川崎の技ここに集結 〜かわさきマイスター 制度20周年 〜川崎市議会議長 石田やすひろ
平成9年度より始まった「かわさきマイスター制度」は、手や道具等を駆使して、極めて優れた技能・技術を有する人を、「かわさきマイスター」として認定するものです。認定者は、毎年2名から5名程度の認定者があり、昨年度までに91名が認定されています。その認定制度も今年で20周年を迎え、認知度も上がり、信頼を得るに至っています。
そもそもマイスター制度自体はドイツを発祥としています。ドイツでは、マイスターでないと一部の職種において、独立や開業を認めていない程です。日本企業内の人事面でもその概念を活かした形で、導入している会社も増えています。
5月13日には溝ノ口駅南北自由通路において「かわさきマイスター祭り」が開催されました。イベントでは、マイスターによる実演や、卓越した製品の展示・販売、また、チャリティー販売ブースの設置の他、各マイスターがご自身の職種に関わる相談に応じていただけるコーナーもあり、匠の技を身近に触れる好機として賑わいました。
機械技術などの進展や社会環境の変化により、職人の数は減少傾向にあると言われています。かわさきマイスターは、若手技能者向けの講習や技能の奨励により、後継者の育成にも力を入れてきました。「ものづくりのまち川崎」を牽引してきた優れた技術を、絶えることなく継承していかなくてはなりません。かわさきマイスターこそ、川崎市の活力の源泉となっています。
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4月19日
4月12日