宮前区内の障害者施設、作業所に通う人たちがベートーベンの『第九』をドイツ語で合唱する「しあわせを呼ぶコンサート」が9月5日(火)、宮前市民館大ホールで開催される。
今回で18回目を迎える同コンサートだが、開催のきっかけは障害者施設に通う男性の「幼いころに聴いて感動したベートーベンの『第九』を原語で歌いたい」という想いだった。
文化芸術活動を通じて福祉支援を続けている河合由里子さんが、この男性の想いを受け止めコンサートを開催。第1回〜15回のコンサート実行委員長を務めた河合さんは「彼の想いを聞いたら『やらなきゃ』と思った。色々なことに恵まれて続けられた」と振り返る。河合さんの意思を引き継ぎ16回目から現在まで実行委員長を務めるのは区内在住で神奈川フィルハーモニー管弦楽団の専務理事を務める大石修治さん。大石さんは「障害のある方の生きる力になれば。音楽の力で感動の種まきをしていきたい」と話す。
当日は3カ月前から練習を重ねてきた合唱が披露されるほか、同楽団のソロ・コンサートマスターを務める石田泰尚氏らのステージも披露される。
コンサートは午後0時半開場、1時半開演。入場無料で先着順(800席)。第1部は合唱、第2部はプロの音楽家によるステージ。宮前区は「来場には公共の交通機関を利用してください」と呼びかけている。
問い合せは、宮前区役所地域振興課【電話】044・856・3134
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