サギヌマスイミングクラブ鷺沼に通う川根正大(まさひろ)君(18)=法政二高3年=が8月17日から宮城県で開かれた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の水泳競技に出場し、50m自由形で優勝した。川根君が全国の檜舞台で優勝するのは初。川根君は続けて全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会(8月22日〜26日・東京)のチャンピオンシップ区分で、100mと50mの自由形2種目で優勝。50mでは22秒83の大会新記録をマークし、最優秀選手賞も受賞した。
「全国大会では初の優勝なので嬉しい。しかし、目標としていたタイムを落としてしまったので、喜びよりも悔しさの方が大きい」。インターハイ直後の川根君のコメントだ。大会でも他の選手のことは意識せず「自分の目標に向かって泳いでいれば負けない」と、自分の泳ぎをすることに集中していたという。
練習は週6日、オフは土曜日のみ。自分の課題をクリアすることを意識して練習に臨んでいるという。世界のトップスイマーのビデオを見て研究し、練習に活かすなど、まさに「水泳の虫」だ。「気になったところ、ここがダメというところを直すだけ。難しいことではないです」というが、そのひたむきな姿勢が結実した夏だった。
川根君は土橋小学校、宮前平中を卒業し、現在は法政二高の3年生。5歳からサギヌマスイミングクラブ鷺沼に通っている。小学校6年生で初めて全国の舞台に立ち、中学校2年生で全国中学校体育大会、JOCにも出場。しかし、タイトル獲得はなく、川根君は「出場するだけで終わってしまった」と当時を振り返る。
親友でありライバルクラブ内で切磋琢磨
サギヌマスイミングクラブ鷺沼には、川根君と同学年に伊東隼汰君というライバルが存在する。伊東君は昨年夏と今年春のJOCの50m自由形と100m自由形の覇者で、今年夏の世界ジュニア選手権の日本代表に選出されている選手だ。2人は幼稚園時代から同じプールで泳ぎ、共に成長してきた。「彼に勝ちたいという気持ちの一方でリスペクトもしている。彼を見ていると自分に足りない部分が見えてくるので、プラスになっている」と川根君。伊東君が世界戦で不在での優勝、「タイム的には彼に届いていない。自分の中では2番です」とも語る。
目標は五輪表彰台
川根君は高校卒業後、中央大学に進学し、同大の水泳部に所属することが決まっている。「いつか五輪で表彰台に立ちたい。そして、できるだけ長く現役選手を続け、40歳近くなっても世界のトップスイマーとして活躍していたい」と今後の目標を語った。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|