えひめ国体・レスリング競技の神奈川県代表選手の中に、西有馬小学校の教諭がいる。平尾清晴さん(31)=麻生区在住=だ。
平尾さんは2016年度に同小に赴任し、現在4年2組の担任を務める。愛知県出身。高校からレスリングをはじめ、日本体育大学に進学。卒業後も五輪出場をめざしていた。09年の新潟国体で優勝経験もある。
しかし、国体優勝の年にけがと心労が重なり引退。五輪の次にめざしたのが教員だった。日体大の学生寮で学生の指導に携わるなかで教育に興味がわき「基礎教育に関わりたい」と一念発起。通信制の大学で教員免許を取得した。
非常勤などを経て正規採用された昨年度。授業の一環で子どもたちにレスリング現役時代の話をする機会が与えられた。子どもたちに語りかけるうちに、レスリングへの情熱が再燃。先輩職員の後押しなどもあり復帰を決意した。
今年7月に8年ぶりの大会「全日本社会人選手権」に臨んだ。平日は学校があるため、練習できるのは週末のみ。長いブランクのため「結果を残すのは無理だろう」との気持ちもあったが、結果は優勝で日本一に輝く。その後、県の国体代表選手に選出された。
平尾さんが出場するのは、グレコローマンスタイルの男子59kg級で、競技日程は10月7日〜10日。平尾さんは、1回戦を突破するとリオデジャネイロ・オリンピックの銀メダリスト、太田忍選手と対戦の可能性も。
「どれだけ通用するか楽しみ。まずは1回戦を勝ちたい」と平尾さん。「子どもたちには自分の活躍を通じて『好きなこと』を見つけてほしい。応援してくれる子ども、先生、家族のためにも頑張る」と決意を語った。
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