最新号:2012年2月 3日号
2010年8月20日号
福祉の環境整備に奮闘
○…川崎市老人福祉施設事業協会(区内溝口)は、市内の老人介護施設をとりまとめ、医師会や看護協会などの諸団体と連携しながら地域福祉の発展を目指す団体。会長に就任し2ヵ月が経過した。「福祉関係を取り巻く状況は厳しくなっています。介護関係の人材不足は特に。給与などの待遇面の問題が大きいです」と切実に語る。県内に7つある介護福祉士を養成する専門学校の今年の卒業生は約200人。そのうち介護施設に就職したのは5〜6割程。数字が厳しさを物語る。
○…自らも市内外に9つの高齢者福祉施設、保育施設などを持つ法人の理事長。施設長も兼ね介護の現場は生活の一部となっている。根っからの福祉畑と思いきや、もともとは国内外を飛び回る大手企業のサラリーマン。20年程前に知人に誘われたことがきっかけでこの世界へ。「違う分野に飛び込みましたが、全く苦労は感じませんね。自分ができることを頑張れば周りが評価してくれる、とても純粋な世界なので」。入所型の高齢者施設の立ち上げに関わり、寝る間を惜しんで働いたこともあった。当時の凝縮した毎日が、今の自信に繋がっている。
○…小さい頃から周囲に自然と人が集まる魅力を持っていた。今もそれは変わらず、職員に慕われ近くの居酒屋によく飲みに行くのだとか。休日は友人たちとゴルフを楽しむ。健康的な日焼けした顔が印象的。年に2回の家族旅行が恒例だが「子どももだいぶ大きくなったから、今年あたりで家族旅行も終わりかな…」。ほんの少し寂しげな表情を見せる。
○…入所者がだんだんと年を重ね、多くの施設で要介護度の重度化が進んでいくなか、職員に求められるのは“サービスの質”。「質を上げていくためには、職員が堂々と胸を張って仕事に臨めるくらいのより良い環境を整えなければ。その上でレベルアップを図っていきたいですね」と力強く語った。