新春特別インタビュー 「高津の魅力を全国へ」 船橋区長、地域の展望を語る
平成23年の年頭にあたり、本紙では船橋兵悟高津区長に新春インタビューを行った。昨年の振り返りや所感、また今年の展望、区政推進法方針などについて話を聞いた。
―昨年は高津区にとってどのような一年でしたか。
区長―昨年4月に高津区長として赴任して参りましたが、まず感じたのは子育てや文化、スポーツなど様々な分野で、住民の取り組みが非常に盛んであるということです。特に昨夏、猛暑の中で行われた高津区民祭は、ただの区民祭ではない区民のパワーを感じられる非常に印象的なイベントでした。もともと地域活動の土台がしっかりしていると伺っておりましたが、皆さんの地域に対する誇りが、区民祭に限らず様々な行事や防災訓練などで感じることが出来ました。
しかし、安全・安心なまちづくりという点で課題も見えました。21万6千人の区民が安全に、そして安心して暮らせるまちづくりを実現するために、私の出来る範囲で「防災・防犯・交通安全」に力を入れて参りたいと思います。そのためにも、ボランティアで協力してくださる防犯パトロール隊や交通安全に携わる各団体などと連携したまちづくりを進めたいですね。
―今年の区全体の取り組みやイベント、重点事項をお聞かせ下さい。
区長―今年はいよいよ二ヶ領用水竣工400年、円筒分水築造70年の記念の年を迎えます。1月12日(水)の円筒分水写真展を皮切りに、22日(土)には「全国円筒分水サミット2011inたかつ」が開催されます。記念ラベルの日本酒も販売され、サミットに向けて区民や各団体が一体となった盛り上がりを見せています。全国へ向けて高津区の誇りであるこの円筒分水とともに、区の魅力を発信するチャンスにしたいですね。
また、「エコシティたかつ」推進事業に取り組む区では、新ソーラーシステムを設置し大型リチウム電池に逐電するという公共庁舎では国内初の試みも始めました。学校ビオトープの整備も順次、進めています。ビオトープは子どもたちの環境教育に役立つとともに、地域の生き物の拠点にもなります。潤いのあるまちづくりの為にも、重点的に行いたいと考えています。
さらに、先の話にはなりますが、平成24年度に高津区は区制40周年を迎えます。それに向けまして、古い写真など地域の貴重な資料を収集する事業にも今年から着手する予定です。
―高津地区ではいかがですか。
区長―「大山街道マスタープラン」の推進が3年目を迎えます。アクションフォーラムでは様々なアイデアが出され、世田谷区や伊勢原市をはじめとする他地域との交流なども始まっています。今年はこれらの地域間の交流をさらに進めながら、マスタープランの推進を図っていきたいと考えています。
また、溝口を舞台にしたアニメ「天体戦士サンレッド」と地元飲食店との連携により、昨冬から「鶏だんご鍋」キャンペーンを展開しています。今冬もすでに溝口の飲食店を中心にメニュー化されていますが、高津の冬の風物詩として定着していくと良いですね。
―橘地区では?
区長―「たちばな農のあるまちづくり」も3年目を迎えます。今年は橘地区の農地や史跡を巡るツアーに加えて、ファーマーズマーケットの開催も計画しています。これらの取り組みを通じて橘地区の魅力を発信するとともに、食を通じた世代間の交流、高津・橘の地域間の交流も進めたいと考えています。
―最後に今年の抱負や区民へのメッセージをお願いします。
区長―以前と違い区役所は総合行政化が進み、子育て、暮らし、安全など区民の多様なニーズに応えられるような体制を整えています。迷ったら相談できる総合窓口として行政サービスの向上を目指していきます。
また、今年は二ヶ領用水、久地円筒分水の記念イヤーということで、それに関連するイベントが続きますが、高津区にはまだまだ、魅力ある地域資源があると思います。それらを発掘し、活かせるのは区民の皆さん自身だと思いますし、我々行政はもっと区民の声に耳を傾けるよう、一層の努力が必要と考えています。ぜひ、皆さんには、イベントなどに積極的にご参加いただいて、区民と行政が協働で魅力あるまちづくりを目指したいですね。
―ありがとうございました。
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4月19日