岡本太郎100年の歴史辿る 記念事業、4月からスタート
高津区生まれの芸術家・岡本太郎の生誕100年を記念した催しが、来月からスタートする。ギャラリーや講演、ワークショップなど岡本太郎の作品や逸話を辿りながら、芸術に対する情熱を再認識することが出来そうだ。
岡本太郎は、1911年(明治44年)2月26日、区内にあった大貫病院で、漫画家岡本一平・歌人で小説家のかの子夫妻の長男として誕生した。両親譲りの芸術的センスに加え、独特の美術観から生み出される多彩な芸術活動が受け、1970年大阪万国博覧会での作品「太陽の搭」や「芸術は爆発だ」などのフレーズで知られる芸術家。故郷高津区に関する作品では、二子神社境内にあるモニュメント、岡本かの子文学碑「誇り」や高津市民館の陶板画「高津」などがある。
高津区文化振興事業「岡本太郎生誕100年記念事業」と題した事業は、高津区役所と高津区文化協会が主催、市教育委員会らの協力を得て企画された。地元ゆかりの芸術家・岡本太郎の人柄や作風等を検証するイベントを通して、高津が誇る文化的風土の魅力を区民に伝えることを目的としている。
記念事業は4月8日(金)からスタートする。「岡本太郎展〜誇りを永遠に〜」と題された写真・作品展は、高津市民館ギャラリーで4月13日(水)まで開かれる。入場は無料。区内での展覧会は1988年、高津区民祭15周年の記念に岡本太郎展を開いて以来23年ぶりの開催。当時、展覧会に合わせて描かれ、市民館にも飾られている陶板画「高津」ほか、川崎市岡本太郎美術館や岡本太郎記念館などから借用したゆかりの写真や作品約30点が展示される。
夏休みまで企画満載
6月には「岡本太郎の人と作品に迫る連続講座」(3回シリーズ)が高津区役所で開催される。高津区文化協会会長で郷土史家の鈴木穆氏や岡本太郎美術館学芸員の仲野康生氏による講演のほか、二子神社境内や大貫家跡地を巡る探訪講座などを予定している。また、8月には「夏休み子ども1日文化体験」として岡本太郎の芸術に挑戦するワークショップも開く予定。
各イベントに関する問い合わせは高津区文化協会事務局の田村さん(【携帯電話】090・9314・1430)へ。
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3月29日