とどろきアリーナで交流 「かわさき遊び場ネット」 避難所の子どもを遊びで支援
東日本大震災の被災者が避難しているとどろきアリーナで11日、高津区などで活動を広げるかわさき遊び場ネット(山岡洋子代表)による「遊びの出前」が行われた。水遊びや編み物、ダンボール迷路に、子どもたちは興味津々。瞳を輝かせて遊んだ。
現在、避難所には102人が寝泊りをしている。うち、10歳未満は11人。小、中学生は近隣の学校に通学しているという。
かわさき遊び場ネットは子育て経験のある主婦らでつくる市民団体。区内では梶ヶ谷第3公園や溝の口南公園、二子公園などで、ダンボールや落ち葉、ボールなどを使った遊び場づくり「遊びの出前」を行ってきた。今回は「被災した子どもたちが、心を解放できる場になれば」とメンバーらが協力し、とどろきアリーナ前での開催が決まった。
会場にはシャボン玉や木を利用したハンモック、スポンジボール、色水、ビー玉など手作りの遊び道具が用意された。
最初は遠巻きに見ていた子どもたちだったが、大人たちを真似て道具を手に取ると、興味の赴くままに元気いっぱいに「いろいろな遊び」を楽しみ始めた。地元の子どもたちが遊ぶ姿を見て、被災地の子どもたちも少しずつ打ち解け、広場からはキラキラとした笑顔がこぼれた。
南相馬市から親類たちと避難してきたという女性は「普段、子どもたちは室内のプレイルームで読み聞かせなどをしてもらったりしているが、なかなか外で遊ぶ機会はなかった。今日は思いきり水遊びをして開放的な気持ちになったよう。また機会があったら利用したい」と話した。
「とどろきアリーナに避難されている間は、毎週でも実施したいと思っている。遊びを通して少しずつでも心を開いてくれて、元気になってもらえたら」と山岡代表。日程は未定だが、避難所の子どもたちだけでなく誰でも参加ができる次回の「遊びの出前」を計画中だ。
同団体は、2年前には高津区協働事業として区内の公園調査を実施。利用人数や管理状況、課題などをまとめた。昨年末には公園調査を基に作製した「高津区のんびりお出かけ外遊びMAP(1冊100円)」を発行している。
遊びの出前の今後のスケジュールなどは、かわさき遊び場ネットの河村さん(【電話】090・8300・9372)へ。
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4月19日