住宅用火災警報器設置 義務化まであと12日 約30%の世帯が未設置
平成16年に消防法の一部が改正され、住宅用火災警報器が一戸建て、マンション、アパートなどの全ての住宅に設置が義務付けられた。川崎市の設置猶予期間は今月末まで。しかし約30%の世帯が未設置のため、高津消防署ではチラシやイベントで呼びかけを行っている。
市消防局の話では、住宅火災による死亡原因の第1位は「逃げ遅れ」で、全体の約6割を占めるという。火災警報器は煙や熱を感知して火災を居住者に知らせるもので、設置義務化はこの逃げ遅れを減らすことが大きな目的の一つだという。義務化は全国的に実施され、川崎市においては今月末で設置猶予期限が終了する。
未設置で6月を迎えても罰則は無いが、完全設置を目指し「消防局、消防署で粘り強く指導していく」と消防局は強い姿勢を見せている。
消防局と消防署が行うアンケート調査の回答に基づいて算出される警報器の普及率は、昨年11月集計時点で川崎市全体で64・4%だった。高津区に関しては、普及率は59・0%と平均をやや下回った。
今年2月の再調査では、川崎市全体、高津区ともに普及率は未確定ながら約70%と設置数に伸びが見られたものの、依然として約30%が未設置のようだ。高津消防署では「住宅用火災警報器の設置は、皆さんの安全を守るだけでなく地域の安全にも繋がる。自分の身は自分で守るという基本に立ち返り、早めの設置をお願いしたい」と呼びかけている。警報器の設置箇所は「寝室・台所・階段上部」で、消防設備業者の他、ホームセンターやスーパー、電気店などで購入できる。
溝ノ口駅前でカウントダウンイベント
高津消防署は設置期限を目前に控える今月28日(土)、高津消防団の協力のもと「住宅用火災警報器カウントダウンイベント」を開催する。午後1時〜2時頃。場所はJR武蔵溝ノ口駅北口キラリデッキ。
川崎市消防音楽隊による防火演奏会のほか、住宅用火災警報器の展示と広報用パンフレットの配布などを行い設置普及率の向上を図る。設置率の調査を目的としたアンケートも行う予定。
問合せは高津消防署予防課(【電話】044・811・0119)へ。
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