高津区子ども会議 1年の活動 区長に報告 区政への質問も次々と
区政に子どもの斬新な発想を―。区内の小・中・高校生が参加する「高津区子ども会議」の2011年度の実行委員会メンバーは3月24日、高津区役所を訪れ、1年間の活動をまとめた報告書を船橋兵悟区長に提出した。子どもたちは区政に関して区長に直接質問し、貴重な対話に真剣な表情で臨んでいた。
同会議は、より良い街づくりへの子どもならではの意見を区政に反映することを目的に、1994年にスタートした。高津区長への報告会は今回で5回目。11年度の実行委員は、小・中・高校生約40人で構成されている。
昨年から今年にかけ「知ろう!創ろう!守ろう!私たちの町 高津」をメインテーマに、10回を超える会議での意見交換や、二ヶ領用水の清掃活動などを実施した。昨年12月には全体会議を開き、学校、自然災害、子どもの権利の3つをテーマに、グループに分かれて活発な議論を展開。メンバーたちは事務局である高津区地域教育会議(金俊一郎議長)のサポートを受けながら活動を続けてきた。
報告会当日は、小・中学生の実行委員たちをはじめ、4月から大学に進学するメンバーら計10人が区長を訪問。実行委員長を務めた東高津小6年の丸山夏桜さんが報告書を区長に手渡した。
船橋区長は「(子ども会議での経験は)大人になり、社会で活躍するときの大きな財産になる」と実行委員らを激励。「震災への対策は」との質問が上がると、昨年の「高津区防災ネットワーク」の立ち上げなどの取り組みを伝え、「地震が起きて一番悲しいのは人の命が失われること。救える命を徹底して救おうと考えている」と答えた。
また、区内に残る円筒分水の歴史や、昨年の「二子の渡し」の復活に言及し「高津は歴史と文化が薫る街。今年の『区制40周年』をキーワードに高津の歴史を調べてみると面白いと思う」と話していた。
閉会後、丸山さんは「高津区をより良くしていきたいという区長の考えが、私たちの思いと近かった。話し合いだけで終わらせず(この日の成果を)行動に変えていきたい」と語った。
4月から高校に入学する東橘中3年の横田花穂さんは「小6からずっと子ども会議に参加し、中学ではさまざまな活動に取り組んだ。高校でもボランティア活動などに積極的に参加したい」と意欲を示した。
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3月29日