高津区文化協会が主催する春と秋の文化講座で写真講師を務める 山田 義彦さん 梶ヶ谷在住 76歳
「写真の魅力伝えたい」
○…文化講座で講師を始めたのは2年半前。初心者向けに、デジタルカメラの基礎から画像処理までを教える。全5回の講座には多くの応募があり、現在は春の講座2組目に取り組んでいる。「ふだん使わないカメラの機能を生かして、もっと面白い使い方があるということを知ってもらえたら」。講座終了後には詳細にアンケートを取り、次回の講座に生かすなど常に工夫を凝らしている。
○…千葉大学で写真映画を専攻、卒業後はフィルムメーカーに入社し、主に医療用フィルムの普及やレントゲン技師の育成などに従事した。退職後はカルチャー教室で講師を務め、写真クラブを結成するなど、「いつもカメラを中心とした生活を送っている」と充実した表情を浮かべる。デジタル全盛になると、合成や和紙へのプリントなど幅広い機能に夢中になった。同窓会では昔の写真を行事ごとにまとめ、仲間との昔話に花を咲かせる。「何事にもまずは取り組み、工夫することが必要」と訴える。
○…昭和11年、東京都に生まれる。カメラへの興味は幼い頃からで、戦死した父が残してくれたアルバムがきっかけ。「写真が高価な時代に、これだけたくさんの写真を残してくれた」と大事そうに広げるアルバムには、小学生までの成長記録が丁寧に書き込まれている。二人の息子や孫たちを撮った写真や妻との旅行写真は、父親がしてくれたようにアルバムに収めている。「やはり写真は大切な思い出を残してくれる。宝物です」
○…「カメラや写真はいかに活用するかが大事」と、胃の手術経過を写した写真や遺影写真などまずは自身で試し、講義で披露する。名作映画の1シーンに登場した懐かしいカメラを講義中に見せると、さらに盛り上がるという。将来的に、中級者向けの講座を計画中。「写真の魅力をまだ十分には伝えきれていない。みなさんと一緒に楽しむことができたら」
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4月19日