「夢☆キャラ」で復興支援 久本在住 北島さん考案
区内久本在住の北島茉也さん(22)がデザインした陸前高田市復興応援マスコット「たかたのゆめちゃん」が、高津区民祭をはじめ全国の夏祭りに登場し、人気を集めている。「夢☆キャラ」として現地NPO法人が募集した同キャラクターのグッズはチャリティ販売され、被災地の復興支援に役立てられる。
陸前高田応援マスコット「たかたのゆめちゃん」が誕生したのは今年1月。以来、被災地東北の小中学校などを訪問、首都圏では地方のマスコットと共演するなど、活動は全国的な広がりを見せている。7月29日の高津区民祭では北島さんとともにゆめちゃんの着ぐるみが登場すると、多くの区民が一緒に写真を撮っていた。また、青森県のねぷた祭りにも復興丸に乗って参加するなど、今後も各地のイベントに登場する予定になっている。会場ではTシャツやクリアファイル、ステッカーなどのグッズも販売され、収益は被災地の復興支援に充てられている。
ゆめちゃん専用のホームページも作成され、今月には北島さんが作詞に携わったテーマソングのCDも販売される。北島さんは「人気が出てきて活動範囲が広がっている。私は出来る限りサポートしたい」と話す。
「子どもたちに誇りを」
東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市は昨年10月、市民を元気付けようと全国からキャラクターの公募を決め、同市で復興支援に携わるNPO法人「Aid TAKATA」が中心になり、全国で流行っている「ゆるキャラ」ではなく「夢☆キャラ」として募集していた。
北島さんが応募を決めたのは、小さい頃に絵本作製のアドバイスを受け、尊敬する絵本作家、葉祥明さんのホームページを見たのがきっかけ。葉さんが審査委員長を務めていたことや同市に友人がいたことから縁を感じ応募を決意。応募作品334点の中から、現地の小中学生の投票などを経て選ばれた。
キャラクターは同市の市章をモチーフにされており、頭の星は希望の光を表し、耳は「奇跡の1本松」で有名な高田松原の松をイメージしている。発表会で現地を訪れた北島さんは「現実を初めて目にし、復興には時間がかかる」と感じたという。また、同市の戸羽太市長が、街から子どもたちが減少することを危惧していると聞き、「ゆめちゃんが全国で人気になることで、陸前高田の子どもたちが故郷への誇りを持ち続けてくれたら嬉しい」と話した。
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3月29日