神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2013年1月25日 エリアトップへ

「スーダンの平和を支援する会」で、現地での活動を中心となって進める 若林 恵子さん 多摩区在住 58歳

公開:2013年1月25日

  • LINE
  • hatena

「スーダンの魅力、伝えたい」

 ○…「スーダンには、懸命に人の世話をする人が多い。謙虚で遠慮深く、精神文化が日本人と近いと思う。現地ではいつも心の勉強をさせてもらっている」。溝口の「てくのかわさき」内で毎月スーダンの写真展を開催している同会で年2回、3カ月ずつ現地に滞在し、植樹や教育、日本文化の普及活動を続けている。

 ○…南足柄市生まれ。木登りやキャッチボールが好きな活発な子どもだった。結婚を機に川崎市に転居。2児の母として子育てに奮闘していた1997年、友人の紹介でスーダンの開発支援ボランティア活動を始めた。「高校時代から、漠然とアフリカに行ってみたいという気持ちが強かった」。猛反対する夫を説得し、同年、初めて現地を訪問。マラリアを媒介する蚊が飛び回り、限られた泥水を頼りに暮らす劣悪な貧困の実態に言葉を失った。「最初は胸が痛くて、泣きながら日本に帰ってきた」。以来15年にわたり、スーダンの開発支援に取り組み、「いまではすっかりライフワークになった。使命感で続けている」。

 ○…趣味は編み物と料理と話すが「支援活動が忙し過ぎて、趣味を楽しむ時間はありません」と笑う。スーダン滞在中は、現地の女性たちとの食事会が何よりの楽しみ。「ご婦人が手作りのケーキなどを振る舞ってくれる。家によって味が違うお茶を味わったり、料理の作り方を聞いたりして交流するのが本当に楽しい」。現地での暮らしを語る目が生き生きと輝く。

 ○…インターネットが浸透した近年、日本のアニメや音楽が若者の間で絶大な人気だという。サブカルチャーなどをきっかけに日本語学習熱が高まり、同会が開く日本語教室には毎回生徒が絶えない。今後の目標は、毎月の写真展などを通じて同会の活動に関心を高めてもらい、後継者を見つけること。スーダンの魅力を伝え続け「責任を持って会を受け継いでくれる若い人に出会いたい」。
 

高津区版の人物風土記最新6

佐藤 翠(みどり)さん

川崎市男女共同参画センター「すくらむ21」で居場所事業を担う

佐藤 翠(みどり)さん

東京都在住 32歳

3月29日

國富 多香子さん

「グリーフケアカフェあかりmâmâ」の共同代表で、初めて講演会を企画した

國富 多香子さん

中原区在住 49歳

3月22日

稲垣 敬雄さん

フリスビーでドッジボール形式のゲームを行う「ドッヂビー」の普及に尽力する

稲垣 敬雄さん

久本在住 60歳 

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

山田 英里佳さん

「パレスチナ問題」に関心を持ってもらおうと溝口エリアで活動を行った

山田 英里佳さん

中原区在住 18歳

3月1日

瀬川 祐輔さん

川崎フロンターレでミッドフィルダーを務める

瀬川 祐輔さん

横浜市在住 30歳

2月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook