区内の緑地の保全管理を推進するため、市とNECインフロンティア、市民団体「久末ふれあいの森を育てる会」は10日、市役所で「久末東特別緑地保全地区」の管理に関する覚書を締結した。市、企業、市民団体が3者での保全活動を進めるのは今回が初めて。
市は現在、企業などと連携して特別緑地保全地区の管理にあたる「かわさき里山コラボ」事業を推進している。これまで、企業との2者間での覚書の締結はあったが、市民団体を交えて3者の連携で緑地保全に取り組むのは今回が初となる。
10日の調印式には、市建設緑政局の大谷雄二局長のほか、区内北見方に事業所を持つNECインフロンティア(東京都千代田区)の執行役員・高橋幾洋さん、久末ふれあいの森を育てる会の小金澤五郎会長らが出席した。
CSR(企業の社会的責任)活動として同事業に取り組むNECインフロンティアの環境管理センターの小幡真センター長は「美しい里山として次世代に守り伝えていくべく、鋭意取り組んでまいりたいと考えています」、育てる会の小金澤会長は「緑を守ることは、将来の子どもの財産を守ること。(3者連携で)若い力が入るから心強い」と意気込みを語った。
市建設緑政局緑政部の鈴木直仁部長は「これを機会に緑地管理の大切さ、楽しさを体験していただくとともに、同地区がより一層魅力ある里山となってほしい」と期待を寄せている。
3者は5月25日から、現地での竹林の伐採、下草刈りなどを始めるという。
市は2004年、同地区(久末609の1ほか)の約7300平方メートルを特別緑地保全地区に指定。育てる会が1993年から20年にわたり保全活動にあたっているが、近年人員不足が続いていた。「NEC〜」が協力を申し出たことで、今回の連携が実現した。
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