オレオレ詐欺の被害を未然に防止したとして、高津警察署(花家憲也署長)は5月10日、セブンイレブン川崎新作3丁目店の奥井良尚店長に感謝状を贈った。
奥井店長は8日、ATMから高額の預金を引き出しに訪れた女性に対し、引き出しの理由を確認したところ不審な点が多かったことから、詐欺ではないかと説得を行った。女性はそのまま帰宅しようとしたが、近所に住む常連客だと分かった奥井店長は自宅まで付き添って説得。孫に電話をして確認したところ、孫を装ったオレオレ詐欺ということが判明した。
奥井店長は「被害に遭わなくて良かった。お客様に声をかける大切さを改めて感じた」と話していた。
オレオレ詐欺が急増
高津警察署管内では今年、振り込め詐欺の被害が急増している。詐欺被害はこれまで8件発生(5月17日現在)、被害額は2690万円に上る。昨年1年間の区内発生件数は9件。約半年間に昨年を上回る勢いで発生している。
高津署によると、振り込め詐欺の最近の手口として増えているのが「オレオレ詐欺」だという。孫や子どもなど親族を装う犯人が現金を要求し、受け取り場所に駅のコインロッカーを指定するものや自宅近くまで受け取りに来ることもある。発生した8件のうち、7件がこのケースだった。
高津署では、区内にある家庭の電話番号や住所が分かる名簿が出回っている可能性が高いとして「不審な電話には注意し、金銭を要求する話などには冷静に対応して欲しい」と呼びかけている。
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