高津区子ども会連合会(新井久三会長)のシニアリーダー(SL)6人がこのほど、地域の防犯活動を目的に「SL高津よくし隊」を結成。高津署で21日、防犯団体の委嘱式が行われた。
高津署は、管内での振り込め詐欺被害が倍増(昨年比)していることから、地域の若者の協力も得たいと子ども会に依頼。地域に貢献したいと考えていた新井会長は「身近な人が被害に遭っている。子ども会の出番だと思った」と快諾した。
SL高津よくし隊は、子ども会に所属するシニアリーダー(18歳から25歳まで)の学生などで構成される。メンバーは代表を務める前川友太さん、大橋乃梨子さん、長尾雄太さん、大沼勇斗さん、畑中裕介さん、福田高弘さんの6人。それぞれ通う学校は違うが、子ども会で活動を共にした仲だ。団体名は「犯罪よくし(抑止)」と「高津をよくし(良くし)たい」をかけている。
この日、高津署を訪れたのは畑中さんを除く5人。花家憲也署長から委嘱状を受け取り「防犯は人と人とのかかわりに関心を持つことが大事。若い人の目や力で犯罪を防いでほしい」と声をかけられると、隊員らは表情を引き締めた。
代表の前川さんは「小さいころから育ててもらった地域に恩返しがしたかった。6人で力を合わせて取り組みたい」と意気込みを語った。唯一女性の大橋さんは「怖い夜の道など女性ならではの目線で犯罪を防止したい」と話した。
新井会長は「振り込め詐欺の被害に遭う年配の方などは、孫ぐらいの世代に注意を促されると耳を傾けてくれるのでは」と期待を込める。同隊は今後、署員らとともに高齢者宅を訪問し防犯に関する啓発を行う。
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