阿部市政の検証 寄 稿 ―市民サービスの低下?― 川崎市議会議員 いのまた美恵
現阿部孝夫市長は2001年11月に初当選して以来3期12年目となり、退任されるとのことです。この12年間の阿部市政の評価はどうなのでしょう。阿部市長は「財政の再建」を掲げてスタートしました。財政の立て直しにおいては、阿部市長だからこそという評価が聞かれます。
一方で職員削減によるひずみや成長を求めるひずみが出てきていると私は感じています。職員は「不補充」という形で団塊の世代を含む3000人以上を削減しました。川崎市は市長就任以降福祉施設や保育所など民生部門の職員が、他都市に比べ最も急激に減少しました。しかし人材育成を計画的に行ってこなかったり、民間委託を進めてきたために、職員の専門性が低下し様々な施策や市民サービスに影響を及ぼしています。
たとえば消費者生活相談職員の専門性が確保できず、委託せざるをえなかったり、急増する虐待対応の要となる児童相談所の職員不足や職員の専門性育成が追いついていないと言われています。これからさらに必要となる生活困窮者自立促進事業も専門的能力を持つ人材確保が追いついていません。保育所を担当する職員も不足しているため、国の制度変更に振り回されています。
また成長のひずみとしては、人口が増えるに見合う生活に身近な施策が行われてこなかったために、政令市中プール数、老人施設数、病院数は最下位が続いている上、自転車対策の遅れや学校の過密化や、保育所不足など立ち遅れを感じます。皆様の評価に対する意見をお聞かせください。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日