区内の洗足学園高校で学ぶ古川あかりさん(2年・17)がこのほど、実用英語技能検定(英検)1級と、手紙作文コンクールの全国大会で、いずれも最も優秀な成績を修め、それぞれで文部科学大臣賞を受賞した。
古川さんは、年に数回実施される英検1級試験のうち、昨年、第2回目の試験を受験。全国で最も優れた成績を残し、今年3月25日、都内で開催された表彰式で文部科学大臣賞を手にした。
「英検1級には、専門的な単語の知識が必要になる。受賞を知ったとき、すごくびっくりした」と語る古川さん。小3のとき、父親の転勤で米国テネシー州に移住し、小6までを「(家族以外にはほとんど)日本人がいない環境」で過ごした。当時を振り返り「クラスメートたちには『日本にはまだ忍者がいる』と思われていた」と笑う。学校では折り紙などの日本文化を伝えて交流を深めるなどし「すごく楽しい」米国生活だったという。
帰国後、中1で受けた英検1級に合格していたが、大学受験のためにと昨年再び同級を受験し、今回の受賞となった。
さらに昨年、文章表現でのコミュニケーションを通じた若者の育成を目的にした「第47回手紙作文コンクール」(主催・日本郵便)にも挑戦。「はがき作文部門・高校生の部」で最優秀賞にあたる文部科学大臣賞に輝いた。
はがきに綴ったのは、祖母への感謝の言葉だった。高1の夏、留学のためテネシー州に再び旅立つ際、出発前日、祖母が電話で「やらずに後悔するより、やった方が良い」と背中を押してくれた。帰国後、祖母への感謝をはがきに綴って同コンクールに応募。計2329点の中から見事、全国一の栄冠を手にした。
「人とコミュニケーションするのが好き」と話す古川さん。「将来は英語を使って、人と接する仕事に興味があります。アメリカでも働きたい」と夢を語った。
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