国際的に高い評価を得ている日本のアニメーションの将来を担う若手を育てようと、洗足学園音楽大学は2016年度から「声優アニメソング(アニソン)コース」を新設する。声優業の基礎などを学習しながら歌唱を学ぶことができるコースの設立は、音楽大学としては全国で初めて。
ジャズコース、ロック&ポップスコースなどさまざまな学びの場を提供し、多くの優れた歌手などを輩出してきた同大学。来年度からは、声優、アニソン歌手らの育成にも力を入れていく。同コースの統括責任者を務める松尾祐孝教授によると、新コース設立の背景には「音楽分野で、洗足音大がまだ網羅していないものを取り入れよう」との思いがあったという。
「声優は若者にとって非常に人気のある職業。ただ現在の声優は、演技力だけではなく、歌唱力、ダンスなどの身体表現力も求められる」と松尾教授。社会に出て活躍できる若手育成に力を入れるため「『音楽大学が本気でアニソン歌手、声優養成に取り組んだら、こんなことができるんだ』と若者に伝えたい」と同コース新設の道を模索した。
音楽大学では初となるアフレコ・アテレコ専用スタジオを完備した新校舎「アンサンブルシティ」は今年8月に完成。講師陣には『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん役、『ドラゴンボールZ』のフリーザ役などで知られる声優の中尾隆聖さん、NHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』で「うたのおにいさん」を務めた速水けんたろうさんらプロの声優、歌手などを揃えた。
体験イベントも人気
同大は新コース開設のプレイベントとして、9月21日から23日までの3日間、学内で「声優・アニメソング秋の陣」を開催。多くの一般来場者がアフレコ体験などを楽しんだほか、同コース指導陣によるトークイベントも注目を集めた。
入試関連情報や講師陣の詳細などは声優アニメソングコース特設サイト(http://www.sgas2016.com/)で紹介している。
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