「天天テケ天 テテツクツ」―。毎週水曜日になると久地小学校の多目的ホールから、笛や太鼓の音が聞こえてくる。久地小学校児童たちによる「おはやし同好会」の練習風景だ。
現在、同校2年生から6年生までの児童17人が所属。区民祭や老人ホームなどで月に1回演奏を披露している。多摩区堰のお囃子会に所属する石田勇さんがボランティアで指導に当たっている。
結成は1987年。同校の20周年記念式典で「堰に伝わるお囃子を子どもたちに教えてもらえないか」と当時の実行委員らが堰のお囃子会に依頼したことがきっかけだ。式典後も学校から継続してほしいという要望を受け、同好会という形で続いている。
石田さんが指導するのは江戸の祭囃子の基本となる大太鼓、締め太鼓、鉦、笛の五人囃子。児童は音を紙に記した「お手製楽譜」を見ながら音頭を体に叩き込む。指導方針は「怒らないこと、褒めないこと」。技術で優劣をつけるのではなく「子ども達に自信を持ってもらうこと」が目的だからだ。「できるできないは関係なく何度でも教えます」と石田さんはいう。
「学年が違うためクラスとは違った楽しさがある」と石井心さん(6年)、「地域の人に聞いてもらえて喜んでもらえるのが嬉しい」と松井亜花里さん(6年)。
来年迎える同校の50周年に向け、練習は続く。
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