志高く真摯に市政へ 市政リポート【10】 総務委で函館・青森を視察調査 川崎市議会議員 さいとう伸志(しんじ)
川崎市議会議員として2年目の議会を迎えています。今年度の常任委員会は、総務委員会に所属することになりました。その総務委員会で5月9日と10日に青森市と函館市への視察調査を実施いたしました。
北海道新幹線が地域経済に及ぼす影響や観光、ブランドメッセージ等について、現地調査しました。
都市連携がカギ
新青森〜新函館北斗間を結ぶ北海道新幹線が今年3月26日に開通し、話題となりました。しかし新幹線の開通はプラスの面だけではありません。マイナスとして作用することもあります。その一つとして、人やお金が求心力のある都市に吸い取られ、地域経済が衰退してしまう「ストロー現象」があげられます。青森市の行政職員にストロー現象の対策について聞いたところ「函館、青森、弘前などの各市と連携して各地域の魅力をアピールしている」とのこと。東京と横浜という大都市に挟まれている川崎においても非常に参考になりました。2020年の東京オリンピック、パラリンピックでは、多くの外国人観光客が訪れることが予想されます。この訪日観光客(インバウンド)の誘客が地域経済の活性化につながるはずです。それには、東京と横浜との連携が不可欠です。また、人口減に伴う地域経済の厳しさに直面している函館市ではインバウンドを意識し、シャッター通り商店街の対策として観光施策を展開。朝市、五稜郭などポイント、ポイントで重点的に集客を図り、経済を循環させています。
ブランドメッセージ
青森市では北海道新幹線の開通にあわせて、観光キャッチフレーズ・シンボルマークを策定しました。川崎市でも市制100周年などをみすえて、新たなブランドメッセージの策定作業を進めています。青森市のキャッチフレーズは「こころハネる青森」。ねぶたや跳人が連想されるマークです。その土地の良い部分をふんだんに使い、一目で連想できる素晴らしいブランドメッセージです。一方、川崎市のブランドメッセージ(キャッチフレーズ・マーク)はどうでしょうか。4つの案から市民意見を募集し、A案の「Colors,Future!いろいろって、未来。川崎市」の好感度が一番高かったようです。しかし、川崎らしさを感じることはできません。マークも単調。再考しても良さそうです。
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4月26日