高津区役所「地域みまもり支援センター」の担当部長を務める 河合 潔さん 海老名市在住 57歳
「誰かのため」思考止めず
○…全ての住民が地域で安心して暮らせる体制を作る「地域包括ケアシステム」を推進するために、今年度新設された「地域みまもり支援センター」。子育てや福祉などの課題解決を目指す各部署を取りまとめる担当部長を務める。「今年は地域を把握する年。積極的に地域にお邪魔し、顔を覚えてもらって信頼関係を築くことを意識してきた」と就任7カ月を振り返る。積み重ねが功を奏し、センターの認知度についても「少しずつ定着してきている。色々な方から相談を受けることも増えた」と手ごたえを感じている。
○…20歳で川崎市に入庁し、主に福祉事務所や健康福祉局などを歴任した。当時市が管理していた養護老人ホーム「恵楽園」で、相談員として現場に出ていたことも。今までの福祉の経験を活かして地域力の向上に携わっている。「各エリアが実践している『気にかける』ことが大切。実践例は共有し、無いものは新たに生み出す仕掛けが無いかを考えている」。地域のつなぎ役として、思考を止めることは無い。
○…根本にあるのは「誰かの役に立ちたい」という信念。子どもの頃一緒に暮らしていた祖父母から、震災や戦争など大変な時代の話を聞き、「人は一人では生きていけない」という思いが育った。仕事も社会福祉協議会などの他機関と連携することを重視する。「自助・互助を促進していく必要がある。家族という単位が減っている中、地域で生活するために周りを気にかけ、支え合うことは欠かせない」
○…休日は趣味の水泳や弓道のほかに、40年ほど暮らす地元で町内会活動にも意欲的に参加。メンバーの地域に対する思いに触れ、仕事にも生かしていきたいと考えている。部下にも「自分の家に帰れば自分の生活がある。家族や近所の人たちを意識して、みんなが安心して暮らせるための仕事を考えてもらいたい」と伝えている。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日