子母口北町会(遠藤勝太郎会長)は19日、聴覚障害者との意思疎通や災害時の避難所運営に役立てたいと、手話講習会を橘樹神社で開いた。手話の普及を進める神奈川県の協力で講師を招いたもので、区内町会では初の試みという。
「町会内には耳の不自由な人も暮らしている。災害時、円滑に避難所運営をするために手話を学びたいと思った」。子母口北町会の町会長を務める遠藤さんは手話講習の目的を話す。
県は手話を普及させるため昨年4月に「手話言語条例」を施行。今年3月に推進計画を策定し、手話講習会などを開いている。今回の講習会に協力した県議会議員の小川久仁子氏は「町会単位で手話を学ぶのは珍しい。区内でも初の試みでありがたい」と話す。
講習会には子母口北町会や近隣の町会から約40人が参加。NPO法人川崎市ろう者協会の山本満久さんが講師を務めた。山本さんは耳が聞えないことの基本的な知識を伝える講座とあいさつなど簡単な手話の実技指導を行った。山本さんは「聴覚障害者は災害に気づかないことがある。命に関わる場合は窓を壊してでも助けてほしい」とも訴えた。
遠藤さんは「これからは手話も必要。これを機会に他の町会にも取り組みが広がれば」と話していた。
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