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高津区版 公開:2017年1月13日 エリアトップへ

高津物語 連載第九七九回 「立正学園」

公開:2017年1月13日

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 立正学園の歴史を『立正学園創立五〇年史』(一九七七・十・十七刊)にみると「昭和二十一年の新学期にあたり、その後登校者も次第に増加していったため、校舎の手当てに迫られ、目黒区緑が丘二四二番地にあった日本光学工業株式会社所有の職員寮二一五坪の建物を、仮校舎として借用することとなり、高等女学校は、ここに緑が丘分校を開設する一方、川崎市溝口北耕地一一九三(現川崎市高津区溝口一一九三文教大学附属小学校校地)にあって、やはり同社の所有で当時米駐留軍に接収されていた旧川崎市立高津高等女学校校舎三七八坪、校地一八三〇坪を、昭和二十一年三月入手し、GHQと交渉の結果、この使用を許され、二十一年九月にここにも同じ溝口分校を開設することになった」とある。他に「幼稚園」「小学校」が東雪谷と溝口にあり、学長は都教育長を務めた小尾乕雄氏。

 川崎北部の中核をなす高津地区は、一九六六年(昭和四一年)田園都市線が溝口から長津田まで延伸して、桐蔭学園が創設される等、教育環境は大きく様変わりし、私立志向が高揚する。

 一方高度経済成長は、公害や環境等都市問題を引き起こして、昭和三八年には横浜市に飛鳥田市政が誕生、四二年には東京都に美濃部都政が誕生した。

 川崎市も「青い空と白い雲」をキャッチ・フレーズにした伊藤三郎革新市政が登場する。

 これに呼応するように、立正学園は湘南地区の茅ヶ崎市生田谷に六八〇五平方メートル(二〇六〇坪)の土地を確保して、新境地を開く。

 児童数の確保できる幼稚園はともかく、溝口小学校は都内の有名私立小学校に足を掬われ、募集定員に児童が集まらず経営が悪化、付近の児童も集まらなくなり、廃校を決めた。

 当時の朝日新聞は「小学校は三年前から、幼稚園も二年前から募集を停止、小学校は四〜六年生の児童と幼稚園年長組の園児、併せて百二六人の子どもしかいないので、今年度限りで閉校する」と報道した。

 文教大学は埼玉県越谷市南荻島にあり、付属幼稚園も同所にある。女子短大は品川区旗の台に在り、付属高校と中学校がある。

 学長は小尾乕雄であった。
 

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