高津物語 連載第九八〇回 「学校跡地にマンション?」
立正学園小・幼稚園が経営不振で、昭和五九年十二月をもって、閉校になり湘南地区へ移転すると決定した。それはそれとして、仕方がなかろうと思う。
だがその後、跡地はマンション業者「藤和不動産」に売却された。
計画では七階建、「溝口ハイタウン・マンション」が建設される最悪の事態が明らかになると共に、早速地元住民(町会長・故佐藤南二氏)を中心に、マンション建設に反対する「跡地の利用を考える会」が組織された。会長にサラリーマンだった田村富彦氏が選出された。早速、川崎市、藤和不動産主席が出席した住民集会が開かれた。
当時の記録に「マンション業者に、何故学校用地が譲渡されたのか?」という質問には、川崎市が答えている。
「昨年五月頃から売却話が持ち上がり、今年七月に藤和不動産との売買契約が締結された。その後三週間程、川崎市関係部局に、公共用地の必要性を聞いて回った。が必要とする局がなく、土地を緊急に必要とする訳ではないので国土法に基づく処理をした」との、川崎市の回答であった。
藤和不動産会社からは、「川崎市に『届け出をしてほい』とは、言われなかった。坪七〇〜八〇万円で売却されている」との回答が寄せられた。
いずれも、真意の掴み兼ねる無責任な回答である。
「跡地の会」は「住民との話し合いが終了する迄、建築確認申請書を、受理しないで欲しい」等の要望を行った。
十二月三日の市議会決算審査特別委員会で、市は「今後土地利用を図る上で住民ニーズを、反映する様最大の努力をする」と回答している。
一方、溝口駅前で戦後直後、CIAカマボコ兵舎を利用した「高津図書館」は、溝口三丁目の高津公民館(現「こども文化センター」)前の狭隘な土地に移り極めて使い勝手が悪く、狭隘で、蔵書を階段に積む等、劣悪な環境条件下にあり、高津区内で、図書館施設の適切な場所確保と、改築を強く求め、高津図書館改善委員会が、適当な場所を模索している最中であった。
タイミングが良いというか「高津図書館」候補地として、旧立正学園の跡地が浮上してきた。
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